Vbeamの照射で毛が薄くなることはあるのか?
- 2026年9月19日
- レーザー治療
眉毛部の毛細血管奇形(単純性血管腫)など、毛が生えている部位にVbeamを照射することがあります(その際は、剃毛してから照射します)。
では、毛が生えている部位にVbeamを照射すると毛が薄くなることはあるのでしょうか?
Vbeamのレーザー光は、皮膚の比較的浅い層に作用します。照射条件によっても多少異なりますが、過去の報告では到達深度は1~1.5mm程度とされています。一方、毛球(毛を作るのに重要な組織が存在する部位)は、それより深い層にあり、太い毛では皮膚表面から3~5mm程度の深さに存在します。そのため、Vbeamのレーザ―光が直接毛球に届く可能性は低いと考えられます。
しかし、実際は、毛が生えている部位にVbeamを照射すると毛は薄くなることがあります。Vbeamのレーザー光が血管内のヘモグロビンに吸収されると、そのエネルギーは熱に変換されます。この熱は血管周囲の組織に及びますので、毛球に影響することがあります。つまり、Vbeamのレーザー光が直接的に毛球を破壊する可能性は低いですが、レーザー照射によって生じる熱が影響することで、毛が細くなったり、毛が減ったりすることがあります。特に同じ部位に繰り返し照射する必要がある疾患ではその可能性が高くなります。
眉毛や頭髪など、毛が生えている部位にVbeamを照射する場合、毛が細くなったり毛量が減少したりする可能性を予めご了承ください。


監修 藤木政英(医学博士)
クリニックひいらぎ皮膚科形成外科 院長
皮膚科学と形成外科学の両面から最善の治療を提供しています。
これまで大学病院、虎の門病院、国立がん研究センターなど、第一線の病院で勤務してきた経験から、医学的根拠に基づく誠実な医療を行うことを心がけています。特に形成外科・皮膚外科の日帰り手術、レーザー治療に力を入れており、短時間で終える治療は初診時に行うことができる体制を整えています(詳しくはホームページをご覧下さい)。
皮膚や形態、機能の病気で悩む方に、「より良い人生を送るための医療」を提供するためにクリニックひいらぎを開院しました。