乾癬|クリニックひいらぎ皮膚科形成外科|目黒区・池尻大橋駅

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乾癬

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乾癬(かんせん)とは?

身体の免疫バランスの異常によって起こる全身の炎症性疾患です。皮膚は浅いところから表皮、真皮、皮下組織の3層に分かれますが、さらに表皮は角層、顆粒層、有棘層、基底層の4層に分かれます。基底層では常に新しい表皮細胞が作られ、古い表皮細胞は徐々に角層に押し出され、垢(あか)として剥がれ落ちます。このように皮膚が一定のサイクルで生まれ変わることを「ターンオーバー」といいます。

通常皮膚のターンオーバーは28~40日程度ですが、乾癬では4~5日と健康な皮膚と比べて極端に早くなっています。原因は不明ですが、遺伝的要因、環境的要因、免疫の過剰活性化が複雑に関与していると考えられています。

「乾癬」と「感染」は全く別物であり、乾癬が人にうつることはありません。皮疹に触れても、温泉やプールにいっしょに入っても問題ありません。

乾癬の症状

皮膚が赤くなり、盛り上がったところに鱗屑(フケのような白い粉)が付着します。多くの皮疹は数mm~数cmほどのですが、融合して数十cmほどになることもあります。髪の生え際や頭皮、膝、肘、臀部などの刺激を受けやすい部位に発症することが多く、半数の方でかゆみを伴います。

乾癬の方の5~10%ほどに関節炎を生じ、関節の痛み、腫れ、変形などが起こることがあります(関節症性乾癬)。

乾癬の治療

外用薬が主な治療であり、必要に応じて内服薬、光線療法、生物学的製剤を用います。

外用薬は、マーデュオックスやドボベットという皮膚のターンオーバーを整えるビタミンD3とステロイドを混合したものを用います。治療効果を認めるまで1か月ほどかかることがありますので、外用は継続することが重要です。外用薬のみで十分なコントロールができないときは他の治療法を併用します。

皮疹が体表面積の10%を越えるときは、免疫バランスの乱れを整え、炎症を抑えるための内服薬であるオテズラを用いることがあります。内服を開始して2週間以内に下痢、嘔気、頭痛などの副作用が出現することがありますが、こうした副作用の多くは4週間以内におさまります。

喫煙や肥満は乾癬の悪化因子です。禁煙するだけで皮疹がなくなることはあまりありませんが、治療効果を高めることが報告されていますので、乾癬の治療では禁煙が必要です。また、適度な運動で体を鍛え、適正な体重を保つことも重要です。

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