耳垂裂(ピアス裂創)|クリニックひいらぎ皮膚科形成外科|目黒区・池尻大橋駅

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耳垂裂(ピアス裂創)

耳垂裂(ピアス裂創)|クリニックひいらぎ皮膚科形成外科|目黒区・池尻大橋駅

耳垂裂(ピアス裂創)

耳垂とはいわゆる耳たぶのことをいいます。生まれつき(先天性)、あるいは外傷など(後天性)により耳垂が裂けてしまった状態を耳垂裂といいます。後天性の多くは、ピアスが洋服にひっかることやピアスホールが徐々に拡大して裂けることによって生じます。

治療法

耳垂裂の治療は手術になります。当院では、裂けている耳垂を単純に切って縫うという術式(直線法)は行いません。どのようなキズであれ、修復過程でキズは縮んで治ろうとする性質があります。そのため、単に直線に縫合するのみでは、縫合したところが縮み、不自然なくびれが残ることになります。

そのため、以下に記載するZ形成術かW形成術のどちらかの方法で手術を行います。耳垂裂の手術は多くの方法が報告されていますが、最終的には単純な術式の方が良い結果が得られるため、(意外かもしれませんが)優れた皮膚外科医(形成外科医)ほど単純な術式を高い精度で行っています。

          

①Z形成術

後天性の耳垂裂の手術で最もよく行われる方法です。組織を切除する量が少ないため、キズ跡が目立ちにくく、最も自然な耳垂を再建しやすいことが特徴です。

裂けた耳垂を縫合後に、図のように追加の切開を行い、Zの字のように縫合します。形成外科でよく行われる方法ですが、このように縫合することで皮膚の延長効果が得られるため手術後のくびれを予防することができます。キズ跡はほとんど目立ちませんが、幾何学的な瘢痕になりますのでZの瘢痕が極力目立たない、かつ効率的な延長効果が得られるように、耳垂の下端近く(正面から見えない位置)にZ形成術を行います。

          

②W形成術

図のように三角弁を挿入して縫合する方法です。Z形成術よりも組織の切除量が多くなりますが、裂の両端の長さが異なるような高度な耳垂変形にも対応しやすいのが特徴です。そのため、先天性耳垂裂や、変形が高度な後天性耳垂裂で適応になる手術法です。

              

合併症

血腫、皮下出血、肥厚性瘢痕・ケロイド、左右差、変形の残存、感覚低下、局所麻酔のアレルギー

※合併症は稀なものですが、合併症が生じた際には当院で責任をもって処置させていただきます。

費用

①先天性耳垂裂(保険適用)

3割負担の方 30,000
1割負担の方 10,000

②後天性耳垂裂(自由診療)

1カ所あたり 55,000円
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