足白癬・爪白癬|クリニックひいらぎ皮膚科形成外科|目黒区・池尻大橋駅

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足白癬・爪白癬

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足白癬(あしはくせん)・爪白癬(つめはくせん)とは?

白癬菌による皮膚感染症のことで、一般的に水虫と呼ばれています。足白癬の方は爪白癬も併発していることが多く、その際は同時に治療します(爪白癬単独で発症することはほとんどありません)。

足白癬と診断される前に市販の白癬治療薬を使うと鏡検(顕微鏡による白癬の検査)で白癬菌が検出できないことがあります。少なくとも受診前1週間は市販の白癬治療薬は使用しないようにお願いします。

足白癬・爪白癬の症状

足白癬では、足のうらや指の間の皮がむけることが多いです。かゆみがある病気と思われることもありますが、かゆみがないことも珍しくありません。爪白癬では、感染した爪が白く混濁し、厚く変形します。

どれほど経験を積んだ医師でも見た目だけでは足白癬や爪白癬を診断することはできません。そのため、確定診断のために鏡検が必要になります。

足白癬・爪白癬の治療

①足白癬の治療

ルリコンクリームなどの抗真菌外用薬を使います。症状が片足にしか見られなくても薬は両足に塗るようにしてください。足のうらだけではなく、指の間や側面、アキレス腱も忘れずに塗ってください。

抗真菌外用薬は皮膚炎(かぶれ)を引き起こすことがあります。そのため、初回は1本(10g)のみ処方しますので、1週間後に皮膚の状態を見せてもらいます。特に問題がないようでしたら1か月分(30~40g)を処方しますので、治癒するまで毎月通院をお願いします。3か月ほどで治りますが、治癒後も1か月ほど外用を継続することで早期の再発を減らすことできます。

ただし、かきむしることにより強い炎症が起きているときや湿疹が混在しているときは最初の1週間はステロイド外用薬を使います。ステロイド外用薬によって炎症やかゆみが改善したら白癬の治療を開始します。1週間ほどの短期間であればステロイド外用薬を用いても白癬は悪化することはまずありませんのでご安心ください。

②爪白癬の治療

爪白癬はクレナフィンという外用液を用います。クレナフィンを外用する前に爪切りを行い、爪の病変部をできるだけ除去して下さい。その後、クレナフィンは爪全体、および爪先端の皮膚との境界部まで塗布して下さい。刺激を感じることがありますので、皮膚についた薬液は拭きとって下さい。外用液は全ての爪に塗布する必要はなく、症状が出ているところだけで構いません。

爪が厚く肥厚して変形が著しい方は、外用薬の反応が乏しいため内服薬を使います。内服薬は数種類ありますが、代表的な内服薬であるネイリンを3か月間内服してもらいます。ネイリンは3カ月間内服することで1年間効果が持続しますので、3か月間の内服後は経過観察をします。肝機能に影響を与えることがありますので、内服中は毎月採血が必要です。

爪白癬の治療薬はすでに生えている爪をきれいにするものではなく、これから生えてくる爪をきれいにするものです。そのため、爪が生え変わるまで治療を継続することが必要です。足の爪が生え変わるのに1~1.5年かかるので、治療期間も1~2年と考えてもらうといいと思います。

足白癬・爪白癬の予防

足白癬や爪白癬の方の皮膚や爪には白癬菌がいるため、バスマットやスリッパを共有するとうつる可能性があります。しかし、単に足の皮膚に白癬菌が付着しただけで感染するわけではありません。足の皮膚に白癬菌が付いて24時間(キズがあるときは12時間)ほど経過すると感染が成立するとされています。逆に言うと、こまめに足を洗うことで感染を予防することができます。
白癬に感染しないために以下の点に注意しましょう。

  • 家族に感染者がいるときは、家庭内感染を防ぐために家族の方もいっしょに受診をお願いします。
  • バスマットやスリッパは共有せず、定期的に洗濯してください。
  • スポーツジムやプール、サウナなどを利用した際には足をよく洗うようにしてください。

その際は、足のうらだけではなく、指の間や足の側面、爪のまわりも洗ってください。

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