薬疹|クリニックひいらぎ皮膚科形成外科|目黒区・池尻大橋駅

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薬疹

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薬疹(やくしん)とは?

薬(主に内服薬)が原因で発症する皮膚疾患です。一般的には、薬の成分に対するアレルギー反応であるアレルギー性薬疹のことをいいます。全ての薬が薬疹を引き起こす可能性がありますが、抗生物質、解熱鎮痛薬、抗けいれん薬などは頻度が高いとされています。他にも、サプリメントや健康食品、造影剤が原因となることがあります。

原因となる薬剤を使用後すぐに発症すると思われることがありますが、多くは内服開始後4日~3週間に症状が出現します。重症化すると、Stevens-Johnson(スティーブンスジョンソン)症候群、中毒性表皮壊死症、薬剤過敏症症候群(DIHS)と言われる状態になります。

薬疹の症状

赤い斑点が体の一部に出現し、次第に全身に広がっていきます。以下のような重症型の徴候が出現したときは、早急な治療が必要になります。

①Stevens-Johnson症候群/中毒性表皮壊死症

薬疹の重症型です。赤い斑点が全身に出現し、急速に拡大していきます。赤い斑点は水疱やびらんになり、外力によって容易に表皮が剥がれ落ちるようになります。

発熱などの全身症状や、目や口唇、陰部などの粘膜の症状が強く出ることが特徴です。

②薬剤過敏症症候群(DIHS)

薬剤過敏症症候群(DIHS: Drug-Induced Hypersensitivity Syndrome)とは薬に対するアレルギー反応をきっかけとして、ウイルス(HHV-6)が再活性化することで起こります。

このウイルスは乳幼児期にかかる突発性発疹の原因ウイルスで、1度感染すると体内に潜んでいます。

DIHSを発症すると、発熱などの全身症状に加え、目を開くことができないほどの顔の腫れ、肝臓や腎臓などの機能障害、肺炎、甲状腺炎などが生じることがあります。

薬疹の治療

疑わしい薬剤を中止することが最も重要であり、薬疹を疑ったときは薬剤の使用歴を詳しく伺います。中止することができない薬剤は別系統の代替薬に変更してもらいます。軽症の方は、薬剤を中止した上で、ステロイド外用薬、抗ヒスタミン薬、ステロイド内服薬などによる治療を行います。

Stevens-Johnson症候群、中毒性表皮壊死症やDIHSでも原因薬剤を中止することが重要ですが、原因薬剤を中止しても症状は進行しますので、入院の上で全身ステロイド投与、血漿交換などの治療が必要になります。

原因薬剤の解明のためにDLST(drug induced lymphocyte test:リンパ球刺激試験)を行うことがあります。

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