なぜ扁平母斑は再発するのか?
- 2026年9月20日
- レーザー治療
扁平母斑は、表皮の基底層というところにあるメラノサイトのメラニン産生が亢進し、表皮のメラニンが増加しています。レーザーを照射すると表皮のメラニンを破壊しますので、いったんは色調を薄くできることがあります。しかし、その後に再び表皮のメラニンが増えてくることがあります(つまり、再発してきます)。その理由の一つとして、「毛包に存在するメラノサイト」が関係している可能性が指摘されています。
過去の論文で、レーザーを照射したとしても真皮内に存在する毛包周囲にあるメラノサイトは破壊を免れ、時間とともに毛包周囲に存在するメラノサイトが表皮へ遊走し、再度メラニンを産生すると報告されています。なお、この再発機序は動物実験などから提唱されたものであり、扁平母斑における再発の仕組みが完全に解明されているわけではありません。ただし、実際に、扁平母斑は毛穴に一致して点状に再発することがしばしばあります。
そのため、扁平母斑は「一度消えた=治った」とは限りません。ここが扁平母斑の治療の難しいところです。
ちなみに、レーザーの波長によって再発率が異なるという報告はあるものの、当院の印象としてはレーザーの波長やパルス幅の違いによって再発率に大きな差はありません。

監修 藤木政英(医学博士)
クリニックひいらぎ皮膚科形成外科 院長
皮膚科学と形成外科学の両面から最善の治療を提供しています。
これまで大学病院、虎の門病院、国立がん研究センターなど、第一線の病院で勤務してきた経験から、医学的根拠に基づく誠実な医療を行うことを心がけています。特に形成外科・皮膚外科の日帰り手術、レーザー治療に力を入れており、短時間で終える治療は初診時に行うことができる体制を整えています(詳しくはホームページをご覧下さい)。
皮膚や形態、機能の病気で悩む方に、「より良い人生を送るための医療」を提供するためにクリニックひいらぎを開院しました。