髪の毛の中の皮膚腫瘍の治療
- 2024年2月2日
- 日帰り手術
クリニックひいらぎ皮膚科形成外科の藤木政英です。

髪の毛の中にできた皮膚腫瘍に対し、液体窒素や切除手術を選択する医療機関が多いと思いますが、どちらの方法も毛根を損傷することにより禿髪(髪が生えないこと)のリスクがあります。「治療はしたいけど禿げるのは嫌だ」と患者さんが希望されるのは当然だと思いますので、(皮膚腫瘍の種類によっては)最小限の禿髪のリスクで治療をする方法を紹介します。
皮膚は浅いところから表皮、真皮、皮下組織に分けられ、さらに皮膚付属器というものがありますが、治療前にダーモスコピーという拡大鏡を用いて腫瘍が皮膚のどの部位から発生しているかを観察します。表皮から発生した良性腫瘍の場合、局所麻酔を行い、このように表皮より深い層にある毛根を損傷しない深さで炭酸ガスレーザーで蒸散することができます。治療後の写真で、毛根が温存されていることがわかると思います。軟膏を1週間程度塗ってもらうことでキズは治癒します。
ただし、髪の毛の中の皮膚腫瘍は全てこの方法で治療できるわけではなく、真皮、皮下組織、皮膚付属器から発生した腫瘍は基本的に切除手術が必要です(禿髪にならないように最大限の配慮はしますが、どうしてもリスクはあります)。いずれにしても、髪の毛の中の皮膚腫瘍を治療する際に最も重要なことは「正しい診断を受ける」ことであるため、皮膚科専門医、あるいは形成外科専門医を受診してください。
監修 クリニックひいらぎ皮膚科形成外科
当院は、皮膚・体表の病気に対する「日帰り手術」「レーザー治療」を専門的に行うクリニックです。
一般的な大学病院の3~4倍にあたる年間3000件以上の日帰り手術を行っており、皮膚腫瘍・皮下腫瘍などの小さな手術からリンパ浮腫などこれまで大学病院でしか行われていなかった高難度の手術まで行っています。
多くの方の期待に応えることができるように日々真剣に医療を提供しています。
病気やケガ、その後遺症、加齢性変化に悩む方に、医学的根拠に基づき、誠実に医療を提供するクリニックでありたいと思います。