お電話は大変混み合っており、
ご予約はWEB予約をお勧めしております
ご質問は「お問い合わせフォーム」をご利用ください

TEL03-6407-8227

ヘッダー画像

鼻の陥凹瘢痕の治療が難しい理由

鼻の陥凹瘢痕の治療が難しい理由

クリニックひいらぎ皮膚科形成外科の藤木政英です。

以前に陥凹瘢痕の治療は以下の2つのアプローチが原則であることを説明しました。

①皮膚の再構築を促す治療:炭酸ガスレーザー、TCAクロス、ポテンツァ、フラクショナルレーザー(ablative or non-ablative)、ダーマペン、ピーリング、トレチノインなど

②深部の瘢痕を解除する治療:(針による)サブシジョン、トライフィルプロ、キュアジェットなど

しかし、鼻の陥凹瘢痕を治療する上で最大の問題点が「深部の瘢痕を解除する治療の効果が限定的である」ことです。端的に表現すると、鼻(特に鼻翼・鼻尖)はサブシジョンの効果が劣ります(ほとんど効果がないと考えてもいいくらいです)。

この理由として以下のようなことが考えられます。

・鼻(特に鼻尖と鼻翼)の皮膚は厚く、硬いため深部の瘢痕を切離しても陥凹の改善が得られにくい(特にアジア人はこの傾向がある)

・鼻にもSMASに類似した構造物(専門的にはsuperficial fatty layerとfibromuscular layer)があるが、真皮とSMASが連続しているため、鼻の陥凹瘢痕は深部の瘢痕よりも皮膚の収縮(正常皮膚が瘢痕組織に置き換わる)が寄与する割合が高い

そのため、鼻の陥凹瘢痕を治療する際には、「皮膚の再構築を促す治療の重要性が高い」ということになります。しかし、皮膚の再構築を促す治療は、あえて皮膚に損傷を加え、創傷治癒を促すことで陥凹の改善を期待するものであり、創傷治癒は多くの因子に左右されるため不確実な要素が高くなります。つまり、鼻の陥凹瘢痕の治療の難しさは「創傷治癒という不確実性があるものに依存するため安定した結果を残しにくい」、これに尽きると思います。

さらに、鼻に限った話ではありませんが、陥凹瘢痕を治療する上で忘れてはいけないことは、「陥凹瘢痕は正常皮膚ではなく瘢痕組織である」ということです。陥凹瘢痕は単に凹んでいるだけではなく、過去のニキビ、水痘、外傷、手術などの影響で瘢痕組織になっており(正常皮膚ではない)、その程度もさまざまです(正常皮膚に近いものもあれば、硬い瘢痕組織もあります)。なぜ瘢痕組織だと問題かというと、大雑把にいうと「瘢痕組織を損傷して創傷治癒を引き起こしても再度瘢痕組織になるから」です。つまり、上記の治療を正常皮膚に行うのと陥凹瘢痕に行うのでは治療効果が全く異なります(当然、正常皮膚の方が効果は高いです)。そのため、陥凹瘢痕に損傷を加えて創傷治癒を促したとしても、平坦な状態にまで持っていくのは相当難しいのです。

しかし、その難しい病態に対して当院は医学的根拠に基づく妥当な治療を行っています。まずは相談にお越しください。

監修 クリニックひいらぎ皮膚科形成外科

当院は、皮膚・体表の病気に対する「日帰り手術」「レーザー治療」を専門的に行うクリニックです。 一般的な大学病院の3~4倍にあたる年間3000件以上の日帰り手術を行っており、皮膚腫瘍・皮下腫瘍などの小さな手術からリンパ浮腫などこれまで大学病院でしか行われていなかった高難度の手術まで行っています。
多くの方の期待に応えることができるように日々真剣に医療を提供しています。 病気やケガ、その後遺症、加齢性変化に悩む方に、医学的根拠に基づき、誠実に医療を提供するクリニックでありたいと思います。

Page Top