脂肪腫は小さな切開で切除できる(こともあります)
- 2023年6月1日
- 皮膚腫瘍、皮下腫瘍
クリニックひいらぎ皮膚科形成外科の藤木政英です。
最も多い皮下腫瘍の1つである脂肪腫は、1cmくらいのしこりとして気付くことが多く、ゆっくりと増大します。痛みなどの症状はありませんが、ときに10cm以上になることもあります。
脂肪腫には被膜(脂肪腫を包む膜)があるものとないものがあります。被膜があるかどうかは画像や触診で予測はできるのですが、実際には手術してみないとわかりません。被膜がある脂肪腫は指で剥離することができるため、このように脂肪腫の1/3~1/4ほどの小さな皮膚切開で摘出できます。被膜がないものは周囲と癒着しているため、脂肪腫の大きさとほぼ同じ程度の皮膚切開が必要になります。
当院では、まずは小さな皮膚切開で脂肪腫の摘出を試みます。しかし、被膜がないと判断したときは、追加の切開を行い摘出します。少しでも小さな皮膚切開で脂肪腫を摘出してほしいという方はぜひご来院ください。
【リスク・合併症】
感染、出血、再発、痛み、腫れ、瘢痕・ケロイド、など
【費用】
3割負担の方
露出部のもの
2cm未満 約5000円
2~4cm 約11000円
4cm以上 約13000円
非露出部のもの
3cm未満 約4000円
3~6cm 約10000円
6~12cm 約13000円
12cm以上 約25000円
※手術費用の他に、診察料、病理検査料などがかかります。
監修 藤木政英(医学博士)
クリニックひいらぎ皮膚科形成外科 院長
皮膚科学と形成外科学の両面から最善の治療を提供しています。
これまで大学病院、虎の門病院、国立がん研究センターなど、第一線の病院で勤務してきた経験から、医学的根拠に基づく誠実な医療を行うことを心がけています。特に形成外科・皮膚外科の日帰り手術、レーザー治療に力を入れており、短時間で終える治療は初診時に行うことができる体制を整えています(詳しくはホームページをご覧下さい)。
皮膚や形態、機能の病気で悩む方に、「より良い人生を送るための医療」を提供するためにクリニックひいらぎを開院しました。