皮膚腫瘍に対する連続(分割)切除術
- 2024年8月24日
- 日帰り手術
クリニックひいらぎ皮膚科形成外科の藤木政英です。
大きめの皮膚腫瘍を治療する際に、1度で切除するとキズ跡が長くなり、広がるリスクが高くなります。そのため、2回(あるいは3回)に分割して切除することにより、キズ跡を小さく、目立たせないようにする手術法を連続(分割)切除術といいます。 1回目の手術では、キズが広がらない、かつ2回目の手術がしやすいように切除縫合します。2回目の手術では、キズ跡が最大限きれいになるように切除縫合します。目的に合わせてそれぞれの手術で縫合法を変えています。
こちらの方は、腓腹部(下腿後面)の扁平母斑であり、レーザー治療を複数回行うも再発したため連続(分割)切除術を行いました。腓腹部はキズ跡が最も目立ちやすい部位の1つですが概ね良好な結果となりました。
形成外科専門医は全員が習得していると言ってもいいほど広く行われる術式のため、大きめの皮膚腫瘍の治療をご希望かつ極力小さく目立ちにくいキズ跡をご希望の方はお近くの形成外科専門医にご相談ください。
監修 藤木政英(医学博士)
クリニックひいらぎ皮膚科形成外科 院長
皮膚科学と形成外科学の両面から最善の治療を提供しています。
これまで大学病院、虎の門病院、国立がん研究センターなど、第一線の病院で勤務してきた経験から、医学的根拠に基づく誠実な医療を行うことを心がけています。特に形成外科・皮膚外科の日帰り手術、レーザー治療に力を入れており、短時間で終える治療は初診時に行うことができる体制を整えています(詳しくはホームページをご覧下さい)。
皮膚や形態、機能の病気で悩む方に、「より良い人生を送るための医療」を提供するためにクリニックひいらぎを開院しました。