大きめの皮膚腫瘍やリストカット跡に対して連続(分割)切除術を受ける方に知っていただきたいこと|クリニックひいらぎ皮膚科形成外科|目黒区・池尻大橋駅

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医療コラム

大きめの皮膚腫瘍やリストカット跡に対して連続(分割)切除術を受ける方に知っていただきたいこと|クリニックひいらぎ皮膚科形成外科|目黒区・池尻大橋駅

大きめの皮膚腫瘍やリストカット跡に対して連続(分割)切除術を受ける方に知っていただきたいこと

クリニックひいらぎ皮膚科形成外科の藤木政英です。

大きめの皮膚腫瘍やリストカット跡を切除する際に、1回で全ての病変を切除しようとすると手術瘢痕(キズ跡)が長くなります。また、創縁の緊張が強くなり、広がった(目立つ)キズ跡になるリスクが高くなります。そのため、2回(あるいは3回)に分割して切除することにより、キズ跡を小さく、目立たせないようにする手術法を連続(分割)切除術といいます。

1回目の手術では、病変を最大限切除すること、かつキズ跡が(特に)長軸方向に広がらないように工夫して縫合します。切除のデザインを工夫することで縫合の手間を軽減する方法はいくつかありますが、(極端に大きなものを除き)シンプルなこの方法が最も治療効果が高いと私は考えています。ただし、この時点ではきれいなキズ跡になることはほとんど考慮していません(キズ跡のきれいさより広がらないことが優先)ので、キズ跡はあまり気にしないでください。

1回目の手術から最低でも6か月程度空けて、2回目の手術を行います。2回目の手術では、病変を全切除すること、かつキズ跡が最大限きれいになるように縫合します。つまり、目的に合わせて1回目と2回目の手術で縫合方法を変えています。

これは「当院のこだわり!」というものではなく、形成外科医であれば誰でも行っている「常識」のようなものです。しかし、残念ながらこの常識も持たずに手術を行っている医師もいるようで、当院にも手術瘢痕に悩まれている方が受診されています。 連続(分割)切除術は単に切って縫うというものではなく、適切な結果を残すには一定の経験や技術が必要です。当院は、疾病の方に対して質の高い日帰り手術、レーザー治療を提供するクリニックであり、こうした手術を希望される方はお気軽にご相談ください。

藤木政英

監修 藤木政英(医学博士)
クリニックひいらぎ皮膚科形成外科 院長

皮膚科学と形成外科学の両面から最善の治療を提供しています。
これまで大学病院、虎の門病院、国立がん研究センターなど、第一線の病院で勤務してきた経験から、医学的根拠に基づく誠実な医療を行うことを心がけています。特に形成外科・皮膚外科の日帰り手術、レーザー治療に力を入れており、短時間で終える治療は初診時に行うことができる体制を整えています(詳しくはホームページをご覧下さい)。

皮膚や形態、機能の病気で悩む方に、「より良い人生を送るための医療」を提供するためにクリニックひいらぎを開院しました。

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