先天性眼瞼下垂
- 2023年5月11日
- 眼瞼下垂
クリニックひいらぎ皮膚科形成外科の藤木政英です。
先天性眼瞼下垂とは、生まれつき眼瞼挙筋(上まぶたを持ち上げる筋肉)の動きが弱い、あるいは全く動いていないことによって起こります。多くは片側のみですが、両側に起こることもあります。重度の先天性眼瞼下垂では弱視を生じることがあるため、眼科医と連携して治療を行います。
先天性眼瞼下垂の治療は、主に挙筋前転術(加齢による眼瞼下垂と同じ術式)、あるいは筋膜移植術になります。
こちらの方は20代の方で、先天性眼瞼下垂であることを指摘されたことはなく、インターネットで調べて私の外来を受診して下さいました。眼瞼挙筋の機能は弱かったのですが、挙筋前転術で十分に開瞼できるようになりました。当院では腫れや出血を最小限にする工夫を行いながら手術をしていますので、手術直後の時点で腫れや皮下出血はほとんどないことがわかると思います。
挙筋前転術について
【リスク・合併症】
腫れ、痛み、皮下出血、感染、左右差、閉瞼不全
【費用(片側)】
約22000円 (3割負担)
約7200円(1割負担)
監修 藤木政英(医学博士)
クリニックひいらぎ皮膚科形成外科 院長
皮膚科学と形成外科学の両面から最善の治療を提供しています。
これまで大学病院、虎の門病院、国立がん研究センターなど、第一線の病院で勤務してきた経験から、医学的根拠に基づく誠実な医療を行うことを心がけています。特に形成外科・皮膚外科の日帰り手術、レーザー治療に力を入れており、短時間で終える治療は初診時に行うことができる体制を整えています(詳しくはホームページをご覧下さい)。
皮膚や形態、機能の病気で悩む方に、「より良い人生を送るための医療」を提供するためにクリニックひいらぎを開院しました。