イソトレチノインの個人輸入は危険です|クリニックひいらぎ皮膚科形成外科|目黒区・池尻大橋駅

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医療コラム

イソトレチノインの個人輸入は危険です|クリニックひいらぎ皮膚科形成外科|目黒区・池尻大橋駅

イソトレチノインの個人輸入は危険です

クリニックひいらぎ皮膚科形成外科の藤木政英です。

イソトレチノインを内服する方が急増している印象ですが、個人輸入をしている方も一定数いるようです。

ある報告では、イソトレチノインの副作用として約半数の方に皮膚の乾燥、ニキビの一時的な悪化、約30%の方に粘膜の乾燥、眼症状が生じるとされています。他に頻度の高い副作用として、鼻出血、頭痛、気分障害、疲労感、食欲減少などが知られています。さらに、採血上の異常値(肝酵素(約5%)、脂質(約15%)など)も起こりえます。頻度は低いながらも重症薬疹、重大な精神症状の報告もあります。

もちろんこうした副作用が生じても全ての方が内服を中止する必要はありません。しかし、「医師が副作用を含めた治療の有用性を評価している」状態で内服を継続することが重要であり、こうした評価がなされないのは危険です。

そのため、個人輸入でのイソトレチノインの内服はお勧めできません(他にイソトレチノインの品質が担保されていない、妊娠や他の内服薬との飲み合わせの評価がなされないなどの問題もあります)。同様の理由でオンライン診療でのイソトレチノインの使用も反対です。

多少手間がかかるとしても、イソトレチノインは必ず通院中の医療機関で受け取るようにしてください。

藤木政英

監修 藤木政英(医学博士)
クリニックひいらぎ皮膚科形成外科 院長

皮膚科学と形成外科学の両面から最善の治療を提供しています。
これまで大学病院、虎の門病院、国立がん研究センターなど、第一線の病院で勤務してきた経験から、医学的根拠に基づく誠実な医療を行うことを心がけています。特に形成外科・皮膚外科の日帰り手術、レーザー治療に力を入れており、短時間で終える治療は初診時に行うことができる体制を整えています(詳しくはホームページをご覧下さい)。

皮膚や形態、機能の病気で悩む方に、「より良い人生を送るための医療」を提供するためにクリニックひいらぎを開院しました。

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