ジュベルック、リジュラン、プルリアルの違い|クリニックひいらぎ皮膚科形成外科|池尻大橋・渋谷・三軒茶屋

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医療コラム

ジュベルック、リジュラン、プルリアルの違い|クリニックひいらぎ皮膚科形成外科|池尻大橋・渋谷・三軒茶屋

ジュベルック、リジュラン、プルリアルの違い

ジュベルック、リジュラン、プルリアルともに皮膚に直接注入する「スキンブースター」といわれる薬剤であり、いずれも真皮に作用し、安全性は高いです。当院ではいずれの薬剤もダーマシャインプロ(水光注射)を用いて均一に投与しています。

ジュベルックはポリ乳酸(PDLLA: Poly DL Lactic Acid)、リジュランとプルリアルはポリヌクレオチド(PN: Polynucleotide)を主成分とします。ただし、リジュランは養殖サケ、プルリアルは天然サケから抽出され、プルリアルの方がPNの純度が高いとされています。

ジュベルックはPDLLAと非架橋ヒアルロン酸を組み合わせてあり、注入後は12年ほどかけて水と二酸化炭素に分解されます。リジュランは6ヵ月~1年ほどかけて体内に吸収されます。プルリアル(デンシファイ)PNと非架橋ヒアルロン酸、マンニトールを組み合わせてあり、リジュランと同様に6ヵ月~1年ほどかけて吸収されます。

ジュベルックは、体の免疫応答を介して真皮のコラーゲンやエラスチンの産生を促すことで皮膚をボリュームアップさせる効果があります。ヒアルロン酸などによる物理的なボリュームアップではないため、効果が持続することが特徴です。リジュランは、真皮の線維芽細胞を活性化させることにより、真皮を修復することで、皮膚を再生させる作用があります。また、抗炎症作用や血管新生の促進を介した皮膚の血流改善作用があります。プルリアルは、リジュランの効果に加え、マンニトールによる高い抗炎症作用、非架橋ヒアルロン酸による高い保湿効果もあります。

いずれの薬剤も、皮膚の質感改善、ニキビ跡、毛穴、小ジワなどを改善させる効果がありますが、ジュベルックは、特にニキビ跡、毛穴、弾力の改善を希望する方に向いています。リジュランは、皮膚の質感改善を最優先に希望する方、プルリアルはリジュランよりもさらに高い効果を希望する方に向いています。 

 

ジュベルック

リジュラン

プルリアル(デンシファイ)

主成分

PDLLA

非架橋ヒアルロン酸

PN

PN

マンニトール

非架橋ヒアルロン酸

持続期間

12年程度

6ヵ月~1年程度

6ヵ月~1年程度

効果

・免疫応答を介した真皮のコラーゲンやエラスチンの産生促進、抗炎症作用、

・主に質感改善、毛穴、小ジワ、ニキビ跡の改善

・保湿効果

・線維芽細胞の活性化による真皮の修復、抗炎症作用、血流改善

・主に質感改善、小ジワの改善

 

・リジュランの効果に加えて、高い抗炎症作用、保湿効果

欠点

・ごくまれにシコリが生じるリスク

(通常は生じない)

・持続期間がやや短い

・費用がやや高い

投与方法

ダーマシャインプロ(水光注射)

藤木政英

監修 藤木政英(医学博士)
クリニックひいらぎ皮膚科形成外科 院長

皮膚科学と形成外科学の両面から最善の治療を提供しています。
これまで大学病院、虎の門病院、国立がん研究センターなど、第一線の病院で勤務してきた経験から、医学的根拠に基づく誠実な医療を行うことを心がけています。特に形成外科・皮膚外科の日帰り手術、レーザー治療に力を入れており、短時間で終える治療は初診時に行うことができる体制を整えています(詳しくはホームページをご覧下さい)。

皮膚や形態、機能の病気で悩む方に、「より良い人生を送るための医療」を提供するためにクリニックひいらぎを開院しました。

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