髪の毛の中の皮膚腫瘍の治療|クリニックひいらぎ皮膚科形成外科|目黒区・池尻大橋駅

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医療コラム

髪の毛の中の皮膚腫瘍の治療|クリニックひいらぎ皮膚科形成外科|目黒区・池尻大橋駅

髪の毛の中の皮膚腫瘍の治療

クリニックひいらぎ皮膚科形成外科の藤木政英です。

髪の毛の中にできた皮膚腫瘍に対し、液体窒素や切除手術を選択する医療機関が多いと思いますが、どちらの方法も毛根を損傷することにより禿髪(髪が生えないこと)のリスクがあります。治療はしたいけど禿げるのは嫌だ」と患者さんが希望されるのは当然だと思いますので、(皮膚腫瘍の種類によっては)最小限の禿髪のリスクで治療をする方法を紹介します。

皮膚は浅いところから表皮、真皮、皮下組織に分けられ、さらに皮膚付属器というものがありますが、治療前にダーモスコピーという拡大鏡を用いて腫瘍が皮膚のどの部位から発生しているかを観察します。表皮から発生した良性腫瘍の場合、局所麻酔を行い、このように表皮より深い層にある毛根を損傷しない深さで炭酸ガスレーザーで蒸散することができます。治療後の写真で、毛根が温存されていることがわかると思います。軟膏を1週間程度塗ってもらうことでキズは治癒します。

ただし、髪の毛の中の皮膚腫瘍は全てこの方法で治療できるわけではなく、真皮、皮下組織、皮膚付属器から発生した腫瘍は基本的に切除手術が必要です(禿髪にならないように最大限の配慮はしますが、どうしてもリスクはあります)。いずれにしても、髪の毛の中の皮膚腫瘍を治療する際に最も重要なことは「正しい診断を受ける」ことであるため、皮膚科専門医、あるいは形成外科専門医を受診してください。

藤木政英

監修 藤木政英(医学博士)
クリニックひいらぎ皮膚科形成外科 院長

皮膚科学と形成外科学の両面から最善の治療を提供しています。
これまで大学病院、虎の門病院、国立がん研究センターなど、第一線の病院で勤務してきた経験から、医学的根拠に基づく誠実な医療を行うことを心がけています。特に形成外科・皮膚外科の日帰り手術、レーザー治療に力を入れており、短時間で終える治療は初診時に行うことができる体制を整えています(詳しくはホームページをご覧下さい)。

皮膚や形態、機能の病気で悩む方に、「より良い人生を送るための医療」を提供するためにクリニックひいらぎを開院しました。

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