消えにくい異所性蒙古斑の特徴
- 2023年5月17日
- レーザー治療
クリニックひいらぎ皮膚科形成外科の藤木政英です。
臀部(お尻)以外に発生した蒙古斑を異所性蒙古斑と言います。
異所性蒙古斑は10歳頃までに薄くなっていきますが、一部の異所性蒙古斑は消えることなく残存します。そのため、残存する可能性が高い異所性蒙古斑は早めにレーザーを照射します。一般的には、①広範囲のもの、②色調が濃いもの、③境界が明瞭で分節的なものが残存しやすいと言われています。しかし、私達の経験上は、このように④薄い異所性蒙古斑の中にある濃いスポット、も残存しやすいです。
異所性蒙古斑の治療では、経過観察をするか、早めにレーザーを照射するかの判断が重要です。異所性蒙古斑に対して「いつか消えるから経過観察して下さい」とだけ説明されることもあるようですが、「いつ消えるの?」「本当にレーザーは当てなくていいの?」「何か気を付けることはないの?」と不安になるのは親として当然だと思います。
レーザーを照射した方がいいかの相談だけでも構いません。お悩みの方はぜひ当院を受診して下さい。
異所性蒙古斑に対するレーザー治療
【リスク・合併症】
色素沈着、色素脱失、瘢痕形成、水疱形成、熱傷、など
【費用(保険適用)】
3割負担
・4cm2未満 約6000円
・4~16cm2 約7000円
・16~64cm2 約8700円
・64cm2以上 約12000円
※中学生以下のお子様など、医療費助成の対象の方は、自己負担金はないことがあります。詳しくはお住いの市区町村にご確認下さい。
監修 藤木政英(医学博士)
クリニックひいらぎ皮膚科形成外科 院長
皮膚科学と形成外科学の両面から最善の治療を提供しています。
これまで大学病院、虎の門病院、国立がん研究センターなど、第一線の病院で勤務してきた経験から、医学的根拠に基づく誠実な医療を行うことを心がけています。特に形成外科・皮膚外科の日帰り手術、レーザー治療に力を入れており、短時間で終える治療は初診時に行うことができる体制を整えています(詳しくはホームページをご覧下さい)。
皮膚や形態、機能の病気で悩む方に、「より良い人生を送るための医療」を提供するためにクリニックひいらぎを開院しました。