皮膚腫瘍の治療は皮膚科?形成外科?美容外科?
- 2023年5月12日
- 皮膚腫瘍、皮下腫瘍
クリニックひいらぎ皮膚科形成外科の藤木政英です。
皮膚腫瘍(ホクロ、いぼ、粉瘤など)の治療は何科を受診するのがいいか疑問に思う方が多いようです。皮膚科や形成外科で治療をすることが多いと思いますが、美容外科でも治療をしているところがあります。
皮膚腫瘍を治療する際に最も重要なことは、「正確な診断をする」ことです。皮膚腫瘍の診断にはダーモスコピーという拡大鏡を用い、腫瘍の形や分布、広がりを観察します(ダーモスコピーを使わずに全ての皮膚腫瘍を正確に診断することは不可能です)。ダーモスコピーで詳細に観察し、悪性が疑われれば、基幹病院に紹介、生検(組織の一部を採取して診断すること)、拡大切除などが選択肢になります。良性であれば手術やレーザーなどで治療します。良性であっても治療する範囲や深さを決めるには正しい診断が必要不可欠です。
そのため、皮膚腫瘍を治療する診療科を選ぶ際は、ダーモスコピーを習得した医師がいる皮膚科、あるいは形成外科をお勧めします。美容外科はダーモスコピーを教育する体制が整っていませんので、美容外科を受診するときは皮膚科、あるいは形成外科出身の医師を受診して下さい。さらに、皮膚腫瘍の症例が多い、ホームページを丁寧に作っている、などはクリニックの選択基準になると思います。
監修 藤木政英(医学博士)
クリニックひいらぎ皮膚科形成外科 院長
皮膚科学と形成外科学の両面から最善の治療を提供しています。
これまで大学病院、虎の門病院、国立がん研究センターなど、第一線の病院で勤務してきた経験から、医学的根拠に基づく誠実な医療を行うことを心がけています。特に形成外科・皮膚外科の日帰り手術、レーザー治療に力を入れており、短時間で終える治療は初診時に行うことができる体制を整えています(詳しくはホームページをご覧下さい)。
皮膚や形態、機能の病気で悩む方に、「より良い人生を送るための医療」を提供するためにクリニックひいらぎを開院しました。