ダーマペン4とフラクショナルレーザーの違い|クリニックひいらぎ皮膚科形成外科|目黒区・池尻大橋駅

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医療コラム

ダーマペン4とフラクショナルレーザーの違い|クリニックひいらぎ皮膚科形成外科|目黒区・池尻大橋駅

ダーマペン4とフラクショナルレーザーの違い

クリニックひいらぎ皮膚科形成外科の藤木政英です。

ダーマペンもフラクショナルレーザー(ablative)も皮膚の表面にあえてキズを作り、適切な創傷治癒を起こすことで皮膚の再構築を行う治療法です。一般的には、皮膚の再構築の際にコラーゲンが生成されることでrejuvenation効果が得られるとされていますが、実は詳細な機序はわかっていません。このキズを作る操作を極細の針で行うのがダーマペン、レーザー照射で行うのがフラクショナルレーザーであり、基本的に同じ原理に基づく治療法です。

ダーマペンは0.23.0mmまでの深さで針を刺すことが調整できることに対し、当院で用いているフラクショナルレーザー(eCO2 Evolution)では皮膚を障害する深さ、密度、大きさを変更することができます。そのため、フラクショナルレーザーの方が高い治療効果が期待できます(厳密には設定を微調整することにより治療効果とダウンタイムなどのバランスを調整しやすいのがフラクショナルレーザーです)

しかし、フラクショナルレーザーは良いことだけではありません。表面麻酔を行いますが、治療効果が高い代わりに、施術中の痛みはダーマペンよりやや強くなります(痛みが強いときは針の深さや照射の出力を変更することができますので、我慢できないときはお申し出ください)

また、ダーマペンのダウンタイムが35日ほどであることに比べ、フラクショナルレーザーは57日とやや長くなります。また、炎症後色素沈着が生じるリスクはフラクショナルレーザーの方がやや高くなります。

まとめると、ダーマペンもフラクショナルレーザーも治療効果を発揮する機序は基本的に同じですが、フラクショナルレーザーは皮膚を障害する深さ、範囲、密度を微調整することができるので、フラクショナルレーザーの方が高い治療効果を期待できます。しかし、その代わりに施術中の痛み、ダウンタイム、炎症後色素沈着のリスクはフラクショナルレーザーの方が高くなります。

ダーマペン4

フラクショナルレーザー(ablative)

皮膚の障害方法

レーザー照射

麻酔方法

表面麻酔

表面麻酔

治療効果

中程度

高い

ダウンタイム

3~5

5~7

炎症後色素沈着

リスク低い

(可能性はごく低い)

リスクあり

(可能性は低い)

痛み

軽度

(調整可)

中程度

(調整可)

治療頻度

1カ月に1

1カ月に1

(炎症後色素沈着があるときは避ける)

藤木政英

監修 藤木政英(医学博士)
クリニックひいらぎ皮膚科形成外科 院長

皮膚科学と形成外科学の両面から最善の治療を提供しています。
これまで大学病院、虎の門病院、国立がん研究センターなど、第一線の病院で勤務してきた経験から、医学的根拠に基づく誠実な医療を行うことを心がけています。特に形成外科・皮膚外科の日帰り手術、レーザー治療に力を入れており、短時間で終える治療は初診時に行うことができる体制を整えています(詳しくはホームページをご覧下さい)。

皮膚や形態、機能の病気で悩む方に、「より良い人生を送るための医療」を提供するためにクリニックひいらぎを開院しました。

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