粉瘤|クリニックひいらぎ皮膚科形成外科|目黒区・池尻大橋駅

ご予約・お問い合わせはこちら

TEL03-6407-8227

ヘッダー画像

粉瘤

粉瘤|クリニックひいらぎ皮膚科形成外科|目黒区・池尻大橋駅

粉瘤

皮膚や皮脂などの老廃物が皮膚の内部で袋状の構造物を形成したものです。表皮嚢腫、アテローマとも呼ばれ、体中のどこにでもできる良性の腫瘍です。

粉瘤の解説図

粉瘤症例写真

                       

原因

皮膚の一部が皮膚の内部に迷入することが原因とされていますが、いまだにはっきりとした原因はわかっていません。

症状

最初は小さなしこりとして自覚しますが、内容物がたまっていくことで次第に大きくなり、数cm~10cmほどの大きさになることもあります。ときに中央部に黒点上の開口部を認めます。放置すると感染し、赤く腫れたり、特有のにおいが出たりします(粉瘤の炎症は感染ではなく、異物反応であるという説がありますが、いずれにしても最終的には感染を引き起こします)。

治療法

粉瘤は自然治癒することはないため手術が必要です。小さいうちの方がキズ痕も小さく済みますので、気付いたら早めに手術を受けることをお勧めします。手術時間は5~15分程度で、初診時に手術を受けることができます。

粉瘤は、感染がないときと、感染があるときで治療方針が異なります

1.感染がないとき

皮膚の下の袋を手術で摘出します。くりぬき法と紡錘形切除法の2種類の手術法がありますが、当院はどちらの手術法にも対応しております。医師が診察した上で、より良い手術法を提案します。

1.くりぬき法

パンチと呼ばれる器具で皮膚の一部をくり抜き、内容物を除去した後に袋を取り除く方法です。パンチの大きさは3~5mmほどのため、キズ跡は小さくて済みますが、大きなものやいったん感染を起こしたものには適応とならないことがあります。また、再発率が高いこと、顔や首以外ではキズ跡が目立って(太く)治癒する傾向が報告されています。

そのため、キズ跡は小さくて済みますが、必ずしも万能な手術ではないため、医師が適応を判断します。

パンチで皮膚をくり抜きます

内容物を圧出します

嚢種を摘出します

真皮縫合と皮膚縫合の2層で丁寧に縫合します

2.紡錘形切除法

粉瘤の上の皮膚を紡錘形に切除し、皮膚の下の袋を摘出します。キズはシワの方向に一致するように工夫しており、術後半年~1年程度で目立たなくなります。大きな粉瘤や感染後の粉瘤はこの手術法を選択します。

紡錘形に皮膚を切除します

嚢種壁を剥離して粉瘤を摘出します

真皮縫合と皮膚縫合の2層で丁寧に縫合します

2.感染があるとき

局所麻酔後に切開し、貯まっていた膿や内容物を取り出します。自宅で毎日洗浄を行うことにより1週間程度で感染は落ち着くことが多いですが、袋は残っているため別日に来院していただき手術を行います。いったん感染してしまうとくりぬき法で摘出することが難しくなるため、紡錘形切除法となります。

当院の粉瘤治療の特徴

1.最小限の通院回数

一般的なクリニックでは、初診、手術日、抜糸日、病理結果の説明と最低4回の通院が必要です。しかし、質の高い日帰り手術を行う体制を整えている当院は、初診時に手術を行い、抜糸日に病理結果の説明をしています。そのため、最低2回の通院になるため、医療費や通院の負担が最小限になります。ただし、大きいものや診断が難しいものは病理結果が出るまでに時間がかかるため、抜糸時に結果をお伝えできないことがあります。     

2.あらゆる部位、大きさの粉瘤に対応

どのような部位や大きさの粉瘤でも治療することができます。くり抜き法、紡錘形切除法ともに行っていますので、最善の治療選択肢を提示します。

粉瘤Q&A

粉瘤は予防することはできますか?

粉瘤は原因が未だに不明であるため、予防法はありません。しかし、安全な治療法は確立しているため、粉瘤はできたら治療するのが一般的です。

悪性化することはありますか?

これまで悪性化の報告はありますが、ごく稀であると考えられています。しかし、急速に大きくなる、潰瘍を形成するなどの症状があるときは切除して検査を行うことが重要です。

自分で潰してしまってもいいのでしょうか?

自分で潰したという話をよく聞きますが、自分で潰して粉瘤が治癒することはありません。潰すことが原因で感染することもありますので、早めに医療機関で治療することが望ましいです。

粉瘤はすぐに取れますか?

当院では、予約の方は初診時に手術をすることができます。予約をしていない方も手術をできますが、状況によっては手術の予約を取得して後日の来院をお願いすることがありますのでご了承ください。

手術は痛いでしょうか?

局所麻酔をするときに痛みはありますが、極細の針を用いる、麻酔薬を注入する深さや速度を調整する、など痛みを最小限にする工夫をしています。

手術後に入浴は可能でしょうか?

手術当日は創部を覆うガーゼの部分以外のシャワー浴をできます。しかし、出血のリスクを高めてしまうため、短時間でお願いします。
手術翌日からはシャワーで創部を優しく洗ってください(創部以外の部分は入浴ができます)。怖がってガーゼを交換しない方や創部を洗わない方もいますが、毎日処置をすることで感染のリスクが下がり、キズもきれいに治りやすくなります。

手術後の運動はいつから開始してもいいでしょうか?

手術後1週間は運動を控えてください。手術後1週間からジョギングなどの軽い運動は行うことができます。関節部や足底の手術をしたときは、運動は3週間控えてください。

費用

※手術費用の他に、診察料、病理検査料などがかかかります。

項目 料金
露出部(2cm未満) 約5,000円(3割負担)
約1,700円(1割負担)
露出部(2~4cm) 約11,000円(3割負担)
約3,700円(1割負担)
露出部(4cm以上) 約15,000円(3割負担)
約5,000円(1割負担)
露出部以外(3cm未満) 約3,800円(3割負担)
約1,300円(1割負担)
露出部以外(3~6cm) 約9,700円(3割負担)
約3,200円(1割負担)
露出部以外(6~12cm) 約12,500円(3割負担)
約4,200円(1割負担)
露出部以外(12cm以上) 約25,000円(3割負担)
約8,300円(1割負担)
Page Top