皮膚線維腫｜クリニックひいらぎ皮膚科形成外科

皮膚線維腫

皮膚線維腫とは、腕や足にできることが多い良性腫瘍です。原因は不明ですが、虫刺されや軽いケガの後にできることがあることが報告されています。

比較的ありふれた良性腫瘍であり珍しいものではありません。

5mm～2cm程度の少し盛り上がった良性腫瘍です。褐色や黒色のことが多く、触れるとやや硬いことがあります。圧痛(触れると痛みを感じること)を伴うことがあります。

シミや色素沈着と間違えられることや、DFSPという稀な悪性腫瘍を鑑別する必要があり、ダーモスコピーという拡大鏡を用いて詳細な評価を行います。

皮膚線維腫は自然治癒することはありませんので、治療は手術が必要です。通常、レーザー治療は適応になりません。

病変を含むように皮膚を紡錘形に切除します。切除後は、キズ跡が最大限目立たないように真皮縫合、皮膚縫合という2層で縫合を行います。手術時間は5～15分程度です。

多くの場合、キズ跡は術後半年～1年程度で目立たなくなります。

※手術費用の他に、診察料、病理検査料などがかかかります。