ADM|クリニックひいらぎ皮膚科形成外科|池尻大橋・渋谷・三軒茶屋

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ADM|クリニックひいらぎ皮膚科形成外科|池尻大橋・渋谷・三軒茶屋

ADMとはAquired Dermal Melanocytosisの略であり、後天性真皮メラノサイトーシス、遅発性太田母斑様色素斑と呼ばれることもあります。2040歳頃に両側の下まぶた、頬部に出現することが多く、ときにこめかみ、鼻根、前額部にも出現します。多くは両側対称性ですが、片側性に出現することもあります。男女比は1:10ほどで、圧倒的に女性に多い疾患です。

ADMは太田母斑、異所性蒙古斑などと同様に真皮メラノサイトーシスという真皮にメラニンが沈着していることが主体の病変(メラニンを産生する細胞が生まれつき真皮に残存することによって生じるという説があります)ですが、ADMの最大の特徴は、色素の原因となるメラニンが表皮(皮膚の浅い層)と真皮(皮膚の深い層)の2層にあることです。 

症状

他のシミとは異なりやや青みがかっているのが特徴です。日光性色素斑や雀卵斑、肝斑は表皮のメラニン沈着であるため茶色に見えますが、ADMは真皮にもメラニンが存在しているためこのような色調になります。

ただし、実際にはADMの診断は難しく、ときに日光性色素斑や雀卵斑、肝斑をADMと誤診されていることがあります。日光性色素斑や雀卵斑はレーザー治療の効果が高いため誤診されても問題となることはあまりありませんが、肝斑をADMと誤診されレーザー治療を受けると肝斑は悪化します(ADMの4人に1人は肝斑を合併しているという報告があります)。そのため、ADMを疑う方は専門医による正確な診断が必要です。当院では診察での評価に加え、皮膚画像診断機を用いて正確な診断に努めています。

治療法

ADMは他のシミと異なり、表皮と真皮の2層にメラニンが沈着しています。ただし、表皮のメラニンの病的意義には諸説あり、治療法として「表皮のメラニンを除去してレーザーを照射した方がいい」という意見と「そのままレーザーを照射していい」という意見があります。表皮のメラニンを除去する方法は遮光、スキンケア、トランサミンの内服、トレチノインとハイドロキノンの外用などがあります。トレチノインとハイドロキノンの外用がやや煩雑で時間がかかるのに対し、遮光やスキンケア、トランサミンの内服は容易に行うことができるため、まずはここから取り組むことをお勧めします。

そのため、当院のADMの治療方針は以下の通りです。

➀保存的治療(遮光、スキンケア、トランサミンの内服)による表皮メラニンの除去

②レーザー治療による真皮メラニンの除去

③十分に改善しないときはトレチノイン・ハイドロキノン外用後にレーザー治療

➀保存的治療による表皮メラニンの除去

遮光、適切なスキンケア、トランサミンの内服などの保存的治療によって表皮のメラニンを減少させていきます。こうした治療は副作用も少なく、手軽に行いやすいことが利点です。肝斑の治療と同様に、トランサミンは250mgカプセルとを12回内服してもらいます(ADMは肝斑を合併することが多いため肝斑治療としても有効です)。

ただし、保存的治療のみでADMが大きく改善することはなく、レーザー治療は必須です。

②レーザー治療

真皮のメラニンを除去することを目的としてレーザー治療を行います。ADMに対してレーザー治療が必須であることに対して議論の余地はありませんが、現在でもADMに最適のレーザー機器に関する統一した見解はありません。

これまでは主にQスイッチレーザー(主にルビーレーザー)が用いられてきましたが、ピコレーザーを用いるクリニックも増えています。ただし、従来のQスイッチレーザーとピコレーザーのどちらが優れているかはまだ一定の見解はありません。さらにルビーフラクショナル(Qスイッチルビーレーザーをフラクショナル状に照射することでダウンタイムを最小限にした治療)が用いられることもあり、やや話は複雑になっています。

当院では、高い効果を求める方にはQスイッチルビーレーザーによるスポット照射を行いますが、ADMPIHが起こりやすいことが欠点です。そのため、PIHやダウンタイムを最小限にしたい方はルビーフラクショナルがいい選択肢です(ただし、治療回数は3~5回ほど必要です)。こうした治療に反応しないときはピコレーザーを用いて治療を行います。

ADMに対するレーザー治療後は照射部位がかさぶたになることがあるため2週間の軟膏塗布が必要です。ADMに対するレーザー治療は保険適用外の自由診療です。

③トレチノイン・ハイドロキノン外用後のレーザー治療

ここまでの治療を行っても十分な改善を認めないときはトレチノインとハイドロキノンを用いて表皮メラニンを徹底的に除去します。トレチノインとハイドロキノンを2~3カ月ほど使用したら、再度レーザー治療を行い真皮のメラニンを除去します。この治療を1クールとして、色調が改善するまでこれを2~3クール繰り返します。

このように本来ADMの治療は時間と治療戦略が必要なのですが、レーザー照射や外用薬のみで治療して十分な効果が得られずに治療を諦めてしまう方が多くいます。ADMの治療は難しく、ADMがどのような病気であるかを理解している医師の診断および治療が必須です。ADMはいったん軽快すると再発することはまれであり、他院で治療しても軽快しない方も相談にお越しください。

治療費

スポット照射【日光性色素斑、雀卵斑、ADMなど】

1個 11,000円
5個以内 33,000円
全顔 55,000円

ルビーフラクショナル

全顔 1回 22,000円
3回 55,000円

内服薬・外用薬

トラネキサム酸(30日分)

3,300円

トレチノイン(0.1%、0.2%)

5,500円

ハイドロキノン(4%)

5,500円

症例PICK UP

症例1

術式:Qスイッチルビーレーザー

治療回数:3回

合併症:腫れ、赤み、炎症後色素沈着、かさぶた、皮下出血、色素脱失、病変の残存、局所麻酔のアレルギー反応など

費用:約99,000円

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