眼瞼黄色腫|クリニックひいらぎ皮膚科形成外科|目黒区・池尻大橋駅

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眼瞼黄色腫

眼瞼黄色腫|クリニックひいらぎ皮膚科形成外科|目黒区・池尻大橋駅

眼瞼黄色腫は、コレステロール(LDL)を貪食した細胞が真皮内に蓄積することによって発症します。約半数の方に脂質異常症を合併しています。

症状

やや隆起した黄色の腫瘤が主に上まぶたの内側に生じます。病変は左右対称性に生じることが多く、ときに下まぶたにも出現します。

治療法

眼瞼黄色腫の治療として主に手術、炭酸ガスレーザーの2つがあります。それぞれの治療法について説明しますが、当院は原則として炭酸ガスレーザーで治療を行っています

➀手術

病変周囲を切除して縫合するという手術自体は単純な方法です。しかし、まぶたの皮膚は数mm切除するだけでもまぶたの形態に影響を及ぼすことがあり、下まぶたの皮膚を過度に切除すると外反する(あかんべーのように結膜が見える)リスクがあります。

こうしたリスクを避けるために、周囲の皮膚を切開し、皮膚(を含む血流のある組織)を移動させることによってまぶたの変形を予防する局所皮弁という手術法があります。しかし、まぶたに幾何学的なキズ跡が残ること、再発したときに次の治療選択肢は結局炭酸ガスレーザーになること、などの欠点があります。そのため、当院では原則として眼瞼黄色腫に対して手術は行わない方針としています。それくらいまぶたの皮膚は重要なものです。

 ➁炭酸ガスレーザー

眼瞼黄色腫は皮膚の深層まであることが多く、炭酸ガスレーザーで眼輪筋という筋肉の上まで病変を削ります。小さな病変では一度の治療で全ての病変を削ることができます。軟膏による2週間のアフターケアを行いレーザー照射部のキズを治癒させますが、赤みが36か月ほど続きます。

炭酸ガスレーザーで皮膚の深層まで削った場合、残った周囲の皮膚から創傷治癒が進みます。しかし、大きなキズほど周囲の皮膚からの創傷治癒に時間がかかり、キズの中央部が目立つ瘢痕として残ります。つまり、大きな病変では一度に全てを削ると、キズ跡が目立つリスクが高くなります

そのため、大きな病変(5mm以上が目安)ではあえて病変の一部を残しつつ5mm以内で削り、いったんキズを治癒させます。11つのキズは小さいため、2週間程度で治癒し、キズ跡も目立ちにくくなります。続いて、初回のレーザー照射から4週間後を目安に2回目のレーザー照射を行い、全ての病変を削ります。

この場合も、2回目のレーザー照射から36か月ほどで目立たなくなります。ただし、周囲の皮膚と全く同じ状態(キズ跡が全くない状態)にすることは不可能であり、周囲の皮膚よりやや白っぽい状態になりますが、問題となることはほとんどありません。

この方法は治療期間が長くなること、1回目の施術から2回目の施術までキズ跡と病変が混在したやや違和感のある外観になることが欠点です。また、キズ跡がきれいに治りやすい顔やまぶたにのみ行うことができる治療法で、体や手足の病変に行うことはできません(目立つキズ跡になります)

しかし、こうした欠点を考慮しても、まぶたの変形のリスクを減らすことができ、再発した際の追加治療も容易かつ治療結果も安定しているため炭酸ガスレーザーが第一選択であると考えます。

費用

手術(保険適用)

※手術費用の他に、診察料、病理検査料などがかかります。

項目 料金
露出部(2cm未満) 約5,000円(3割負担)
約1,700円(1割負担)
露出部(2~4cm) 約11,000円(3割負担)
約3,700円(1割負担)
露出部(4cm以上) 約15,000円(3割負担)
約5,000円(1割負担)

炭酸ガスレーザー(自由診療)

項目 料金
3mm未満 11,000円
3~5mm 16,500円
5~10mm 22,000円
10~15mm 33,000円
15~20mm 44,000円
20~30mm 55,000円
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