ひょう疽
ひょう疽
手足の爪周囲の皮膚や皮下組織に細菌感染が生じたものです。
ささくれや陥入爪、巻き爪、指しゃぶりなどを原因とし、皮膚の小さなキズから細菌が入ることによって発症します。そのため、0歳児にも起こることがあります。
手足の爪の周囲に感染が起こるため、爪周囲の痛みや腫れ、発赤などが起こります。さらに炎症が強くなると、爪の周囲に膿がたまり、拍動するような痛みが出ます。
放置することにより腱や骨に炎症が波及し、指を曲げることも難しくなることがあります。
軽度のものは抗生剤の内服により1週間前後で治癒します。しかし、膿がたまっている場合は、抗生剤の内服のみでは不十分なことが多く、皮膚を切開して膿を外に出す必要があります。
陥入爪が原因のときは繰り返すことが多いので、その際はフェノール法などの根本的な治療を行います。