赤ちゃん・子供のあざ|クリニックひいらぎ皮膚科形成外科|池尻大橋・渋谷・三軒茶屋

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赤ちゃん・子供のあざ

赤ちゃん・子供のあざ|クリニックひいらぎ皮膚科形成外科|池尻大橋・渋谷・三軒茶屋

赤ちゃんや子供のあざは皮膚の下にある血管や色素細胞の異常によって生じますが、ほとんどの疾患では原因がわかっていません(少なくともご両親に責任はありません)。生まれつき見られることもありますし、成長してから出てくることもあります。

「あざをきれいに治したい」というご両親のお気持ちは当然です。当院では赤ちゃん・子供あざの治療に力を入れており、その期待に応えることができるように日々真剣に治療をしています。

当院は全てのあざに対応可能なので、まずはお気軽にご相談にお越しください。全身麻酔による治療が必要な病変以外は治療を行っています。

赤ちゃん・子供の「赤あざ」

赤色のあざは皮膚の血管が拡張することや血管が増殖することによって生じます。そのため、血管を破壊するレーザーであるVビームⅡというレーザーを用います。VビームⅡには皮膚の冷却装置が付いており、麻酔は通常不要です。

①単純性血管腫(毛細血管奇形)

生まれつきの赤あざで、顔や手足に生じることが多いです。いちご状血管腫と異なり、盛り上がっていることは少なく、自然に消退することはありません。そのため、早めにレーザー治療を開始します

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②いちご状血管腫(乳児血管腫)

生まれつき、あるいは生後1週間から数週間頃に生じます。1歳頃まで比較的急速に増大し(増殖期)1歳頃からゆっくりと縮小して色調も薄くなっていきます(退縮期)増殖期の病変の増大を極力抑えることが重要であるため、初診時(できるだけ早く)から治療を行います

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③サーモンパッチ

生まれつきおでこの正中や上まぶたなどに見られる赤あざです。12歳までに自然消退することが多いため、色調が濃いもの以外はレーザー照射を行わずに経過観察します。

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④ウンナ母斑

生まれつき後頭部の生え際に見られる赤あざです。自然消退傾向があり、髪の毛で隠すこともできますので治療対象となることはほとんどありません。

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赤ちゃん・子供の「青あざ」

青色のあざは皮膚の真皮と言われる部分にメラニンが沈着することによって生じます。そのため、メラニンを破壊するレーザーで治療を行います。

①異所性蒙古斑

生まれつきお尻や腰に見られる青あざを蒙古斑といいますが、これら以外の部分にできた蒙古斑を異所性蒙古斑といいます。異所性蒙古斑の90%以上は10歳頃までに自然消退しますので、残存する可能性が高い異所性蒙古斑に対してレーザー照射を行います

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②太田母斑

おでこ、目まわり、頬に見られる青あざです。生後1歳頃までに生じるものと思春期以降に生じるものがあります。

自然に消退することはありませんので、レーザー治療を行います。一般的に太田母斑に対するレーザーの反応は良好です。ただし、こどもの目まわりにレーザーを照射することはリスクが高いため、全身麻酔ができる医療機関に紹介することもあります。

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③伊藤母斑

太田母斑と同様の青あざが肩周囲にできたものをいいます。

太田母斑と同様に自然に消退することはありませんのでレーザー治療を行います。

赤ちゃん・子供の「茶あざ」

茶色のあざは皮膚の表皮という部分にメラニンが沈着することで生じます。青あざとはメラニンが沈着する深さが異なるため、色調も異なって見えます。メラニンを破壊するレーザーを用いて治療します。

①扁平母斑

生まれつき、あるいは生後早期に出現します。自然に消退することはありませんので、レーザー治療が第一選択になります。しかし、レーザー治療後の再発率が高いことが問題です。

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赤ちゃん・子供の「その他のあざ」

①色素性母斑

いわゆるホクロのことです。生まれつきのものもありますが、幼小児期に増えることが多いです。

治療は手術か炭酸ガスレーザーの2択です。先天性巨大色素性母斑などを除き必ずしも赤ちゃんやこどもの頃に治療する必要はありませんが、正確な診断を受け、治療時期や治療方法を相談することは重要です。

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②表皮母斑

表皮の細胞が過形成になることによって生じます。生まれつき、あるいは幼小児期に出現します。

治療は炭酸ガスレーザーか手術の2択ですが、当院ではまず炭酸ガスレーザーで治療を受けることをお勧めしています。

表皮母斑について詳しくはこちら

何歳からレーザーを照射した方がいいのか?

赤ちゃんや子供のあざは早めに治療を開始した方が治療効果は高いです。特に1歳までに増大傾向のあるいちご状血管腫は初診時(できるだけ早期)から治療を行います。その他のあざは首が座った後の35カ月から治療を検討します(色素性母斑や表皮母斑は治療時期と結果に関連はありませんので、局所麻酔で治療をできる7歳頃まで待つことが多いです)。ただし、広範囲のものや目まわりなどは全身麻酔が必要であるため、安全にレーザー照射を受けていただくために小児医療センターや大学病院などに紹介します。

赤ちゃんや子供のあざは早めに治療を開始した方がいいのですが、専門外の医師から「大きくなったら治療すればいい」「自然に消えるから放っておけばいい」と説明されることもあり、必ずしも全ての方が早期に治療を開始することができるわけではありません。当院では何歳からでも治療をお受けいたしますのでお気軽にご相談ください。

ただし、レーザーを照射する私たちにとって最も悩ましい年齢があるのも事実です。それは、言うことを聞いてくれない上に抵抗する力が強い3~6歳頃です。この頃になると記憶が残り、日焼けもする機会も多いため、治療の継続が難しいこともあります。そのため、早い時期(できれば1歳未満)に医療機関を受診し、長期的な視点で治療計画を立てることが重要です。

レーザーを照射する際の痛みに対する配慮

近年の医療機器の発達によってレーザー照射時の痛みは以前より軽減されています。しかし、全く痛みがないわけではないため、赤ちゃんや子供達にレーザーを照射する際はエムラクリームペンレステープという塗る(貼る)麻酔薬を用います。ただし、1回あたりに使うことができる最大量は以下のようになっています。そのため、この最大量を超える範囲にレーザーを照射するときは全身麻酔も選択肢になります。

ペンレステープ1枚の大きさは30.5×50.0mmです。エムラクリームは1gあたり10cm2を目安に塗布します。

エムラクリーム

02ヶ月 1g

311ヶ月 5kg以下 1g 5kg以上 2g

114歳 5kg以下 1g 510kg 2g 10kg以上 10g

ペンレステープ

3歳以下 2

45歳 3

67歳 4

89歳 5

10歳以上 6

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