日帰り手術
日帰り手術
医療機器や技術の進歩は目覚ましく、かつては数日~1週間程度の入院を要した手術も日帰りで安全かつ低侵襲に行うことができる時代になっています。実際に、日帰り手術は、海外ではDay Surgery(Ambulatory Surgery, Outpatient Surgery)と呼ばれ、適用範囲がどんどん広がっています(Day Surgeryは、広義には手術後24時間以内に退院する、いわゆる1泊2日入院の治療も含みます)。
日帰り手術は、支払う医療費が少なくなるだけではなく、拘束時間が減る、身体的・精神的な負担が軽くなるなどメリットが多い治療法ですが、日本では広く定着しているとは言えません。人口当たりの病床数が多い日本では、空きベッドを好まない病院側の経営事情なども相まって日帰り手術を行う病院側のメリットが少ないことが原因の1つだと考えられます。
しかし、日帰り手術の普及は、入院医療を適正化し(不要な入院を減らすことができる)、医療費の削減にも寄与します。少子高齢化にも関わらず医療費が増大し続けている日本において普及することが必要な治療選択肢と考え、当院では安全性を担保した上で、積極的に行う方針としています。
※ただし、診断を確定できないものや大きなもの(5cm以上が目安)、特別な準備が必要なもの(神経鞘腫)は、検査などを行ったうえで後日の治療となることがあります。