日帰り手術|クリニックひいらぎ皮膚科形成外科|池尻大橋駅の皮膚科・形成外科

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日帰り手術

日帰り手術|クリニックひいらぎ皮膚科形成外科|池尻大橋駅の皮膚科・形成外科

医療機器や技術の進歩は目覚ましく、かつては数日~1週間程度の入院を要した手術も日帰りで安全かつ低侵襲に行うことができる時代になっています。実際に、日帰り手術は、海外ではDay Surgery(Ambulatory Surgery, Outpatient Surgery)と呼ばれ、適用範囲がどんどん広がっています(Day Surgeryは、広義には手術後24時間以内に退院する、いわゆる1泊2日入院の治療も含みます)。

日帰り手術は、支払う医療費が少なくなるだけではなく、拘束時間が減る、身体的・精神的な負担が軽くなるなどメリットが多い治療法ですが、日本では広く定着しているとは言えません。人口当たりの病床数が多い日本では、空きベッドを好まない病院側の経営事情なども相まって日帰り手術を行う病院側のメリットが少ないことが原因の1つだと考えられます。
しかし、日帰り手術の普及は、入院医療を適正化し(不要な入院を減らすことができる)、医療費の削減にも寄与します。少子高齢化にも関わらず医療費が増大し続けている日本において普及することが必要な治療選択肢と考え、当院では安全性を担保した上で、積極的に行う方針としています。

      

初診時に手術を受けることができるもの

  • 皮膚腫瘍、皮下腫瘍(粉瘤、脂肪腫、色素性母斑、血管腫など)
  • 肥厚性瘢痕、ケロイド
  • 陥入爪、巻き爪
  • ニキビ跡(サブシジョン)(広範囲のものを除く)
  • 外傷の縫合処置
  • 各種レーザー治療

※ただし、診断を確定できないものや大きなもの(5cm以上が目安)、特別な準備が必要なもの(神経鞘腫)は、検査などを行ったうえで後日の治療となることがあります。

診察後に手術日を決めるもの

  • 眼瞼下垂
  • 腋窩多汗症
  • 睫毛内反
  • 顔面神経麻痺
  • 熱傷
  • 耳垂裂
  • 陥没乳頭
  • 瘢痕拘縮(熱傷、外傷後)
  • 立ち耳、埋没耳
  • 臍ヘルニア
  • 皮膚悪性腫瘍(切除・再建)
  • リンパ浮腫
  • 乳がん手術後の後遺症(準備中)

日帰り手術のメリット・デメリット

メリット

  1. 医療費が少なくて済む
    国民皆保険である日本では海外ほどのメリットを感じにくいかもしれませんが、入院1日あたり数万円かかることが一般的なので、支払う医療費が少なくなります。
  2. 手術日を自分で決めることができる
    意外に大きいメリットだと思います。大学病院などでは、「私達の手術日は〇曜日なので、〇月〇日の〇時から手術を行います。手術の30分前には病院に来てください」と言われます。これは病院に問題があるのではなく、大きな病院を維持していくためには診療科ごとに厳密に手術枠や人員を割り振る必要があるため、仕方がないという側面もあります。当院では毎日手術を行っているため、患者さんが手術日を指定することができます。
  3. 早期に社会復帰できる
    忙しい方が多い現代社会では、早期に社会復帰できることは患者さんだけではなく、家族や職場にとってもメリットがあると考えます。ほとんどの手術では、手術翌日から仕事に復帰することができます。
  4. 身体的、精神的負担の軽減
    当院で日帰り手術を受ける際は特別な準備は不要です。さらに、日帰り手術に適した負担が少なく、キズが小さくて済む手術法を採用しています。ほとんどの手術で、手術翌日からシャワーを浴びることもできます。手術前も手術後も普段と同じ環境で過ごすことができるため、精神的な負担も軽減します。

デメリット

  1. 専門的に行う医療者、環境が必要
    日帰り手術を安全に行うには適切な診断から手術までを短時間に行うことができる医療者と環境が必要です。さらに、手術は腫れや出血を最小限にすることが求められます。こうしたことを安全に行うには十分な知識と経験が必要なため、日帰り手術を行うことができる医療者と医療機関が限られます。
  2. 出血のリスク
    出血は手術後に起こる可能性があり、かつ早期に対応が必要となる合併症です。しかし、皮膚科、形成外科領域で行う日帰り手術は出血のリスクは低く、これまで夜間に緊急の対応を要したことはありません。海外の論文では日帰り手術も入院手術も合併症に差がないことが報告されていますが、手術において最も重要なことは安全性であるため、血を止まりにくくする薬を内服している方は、入院での手術をお勧めすることがあります。
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