扁平母斑|クリニックひいらぎ皮膚科形成外科|目黒区・池尻大橋駅

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扁平母斑

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扁平母斑

一般的に、「茶あざ」と呼ばれます。多くは生まれたとき、あるいは生後早期に出現しますが、遅発性扁平母斑という思春期以降に出現するものもあります。遅発性扁平母斑は、毛が生えていることがあり、特に肩から上腕、胸部にかけて発生したものをBecker(ベッカー)母斑といいます。

※現在、新規の扁平母斑の患者様の診察は行っていません(通院中の方の診察は通常通り行っています)

原因

皮膚の最も表層にある表皮という部分のメラニンが増殖することによりますが、なぜメラニンの増殖が起こるかはわかっていません。

症状

1cm~数cmの茶色の色素班として出現します。10cm以上のものや複数が同時にできることもあります。

治療法

治療法はレーザーと手術の2つになりますが、どれほど丁寧に手術をしても手術瘢痕が残りますので、扁平母斑の治療はレーザーが第一選択になります。しかし、扁平母斑のレーザー治療の最大の問題点は再発率が高いことです。成人の扁平母斑に対するレーザー治療後の再発率は8割と高く、著効するのは2割程度です(特に四肢は再発率が高いとされています)。幼児期の方が治療成績は良く、0歳児では5割が著効し、再発率は5割とされています。このように再発率が高いため、広範囲の扁平母斑では、まずテスト照射という小範囲のレーザー照射を行います。その後、半年~1年程度は経過観察を行い、テスト照射部に再発しないようなら扁平母斑全体に照射します。

保険上は2回まで照射を認められていますが、2回照射しても再発するような扁平母斑は手術が治療選択肢になります。手術の場合はまず再発することはありません。

 

               

扁平母斑のレーザー治療は何歳頃に行うのがいいのか?

レーザー治療を早めに受ける方が扁平母斑の再発率は低いのですが、治療時期を決めるのはそれほど単純な問題ではありません。

レーザーを照射する前にペンレステープという麻酔シールを貼りますが、3歳以下は2枚まで使うことができます。麻酔シール1枚の大きさが3×5cmほどなので、シール2枚分以内の大きさの病変であれば局所麻酔で治療することができます。しかし、局所麻酔で治療することができる大きさだとしても、レーザー照射中は眼を保護しますし、動かないように体も抑える必要がありますので、当院では早くても首がすわる生後3~5か月以降に治療する方針にしています。

麻酔シールを貼ることができる範囲より大きな扁平母斑は全身麻酔下に治療することが選択肢になります。また、3~7歳頃は治療に協力することが難しく、抵抗する力も強いので安全性、および治療が子供のトラウマになることを避けたいという観点から全身麻酔が選択肢になります。しかし、子供の良性の病気に対して全身麻酔まで行うかどうかは一定の正解はないと考えます(当院のコラムもご参照ください:全身麻酔が子供の発達に与える影響|クリニックひいらぎ皮膚科形成外科|目黒区・池尻大橋駅 (clinic-hiiragi.jp))。そのため、大きな扁平母斑では、まず局所麻酔下にテスト照射を行うことも検討します。

再発率という観点からは「扁平母斑はレーザー治療を早めに受ける方がいい」と言えますが、年齢や病変の大きさ、こどもの性格や希望、ご両親の考えなども含めて方針を決める必要があります

費用

※治療費用の他に、診察料などがかかかります。
※自治体の医療費助成が適用されます(例:東京23区:15歳まで自己負担なし)。
医療費助成の対象年齢や助成費は自治体によって異なりますので、詳しくはお住いの市区町村にご確認ください。

項目 料金
4cm²未満 約6,000円(3割負担)
約2,000円(1割負担)
4~16cm² 約7,110円(3割負担)
約2,400円(1割負担)
16~64cm² 約8,700円(3割負担)
約2,900円(1割負担)
64cm²以上 約11,900円(3割負担)
約4,000円(1割負担)
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