睫毛内反(逆さまつげ)|クリニックひいらぎ皮膚科形成外科|池尻大橋・渋谷・三軒茶屋

ご予約・お問い合わせはこちら

TEL03-6407-8227

ヘッダー画像

睫毛内反(逆さまつげ)

睫毛内反(逆さまつげ)|クリニックひいらぎ皮膚科形成外科|池尻大橋・渋谷・三軒茶屋

睫毛内反(逆さまつげ)

睫毛内反(しょうもうないはん)とはいわゆる「逆さまつげ」のことです。睫毛内反は上まぶたにも下まぶたにも起きますが、ほとんどは下まぶたに発生します。両側に生じることが多いですが、片側のみに生じることもあります。

本来、目の外側に向かって生える睫毛が内側に向かって生えることにより、睫毛が眼球に触れることで症状を引き起こす疾患とされてきました。しかし、近年では下まぶたの前葉(皮膚、眼輪筋)がまぶたの縁を乗り上げて、睫毛が眼球側に倒れることによって生じると考えられています。

加齢に伴って起こる下まぶたが眼球側に倒れこむ「眼瞼内反」とは異なる疾患です。

原因

睫毛内反には、

1. 下まぶたの皮膚が多い

2. 下眼瞼牽引筋(LER)という前葉を外に向ける筋肉の作用が強い

3. 内眼角贅皮(ないがんかくぜいひ)の存在

の3つの原因があります。内眼角贅皮とは一般的に蒙古ひだと呼ばれ、目頭側に張り出した皮膚のことをいいます。睫毛内反の原因からもわかるように、睫毛内反を予防することは難しく、症状が出現したときは治療が必要になります。

症状

  • 異物感(眼がゴロゴロする)
  • 充血
  • 眼脂(目ヤニ)
  • 視力に低下
  • 目をこする(小児の場合)

治療法

0歳児の半数、1歳児の25%は睫毛内反と言われていますが、子供の場合は成長とともに軽快してくることが多く、12歳では約2%と報告されています。そのため、軽度の場合は手術を行わず、経過観察をします。
しかし、成人の方や、小児でも症状が強いときは手術が必要になります。睫毛内反の最大の問題点は手術をしても内側が再発しやすいことです。そのため、当院では再発しやすい内側に配慮し、内眼角贅皮が目立つ方は内眥形成術(ないしけいせいじゅつ)も同時に行っております。

手術は下まつげのすぐそばの皮膚を切開します。下まつげの近くの皮膚を切ると聞くと抵抗がある方が多いのですが、この部分は手術瘢痕(きず跡)がきれいに治りやすい部位であり、ほとんどの方は手術をしたこともわからないくらい目立たなくなります。

①皮膚切開法(Hotz(ホッツ)変法)

皮膚の裏側から睫毛を外側にむけて矯正する手術です。下まぶたの余剰皮膚があるときは皮膚も切除(多くの方は1~2mm程度)します。

Hotz変法のみでも症状はいったん改善しますが、LERの強い引き込みを改善できていないため、再発するリスクが高いです。そのため、ほとんどの場合でHotz変法と同時に下記のLER離断術も同時に行います。

②LER離断術

睫毛内反の原因の1つはLERの強い引き込みであるため、LERと眼瞼結膜の間を剥離してLERの引き込みを解除します。

③内眥形成術(目頭切開)

内眼角贅皮が目立つ場合は、内眥形成術(目頭切開)を同時に行います。内眥形成術を行うことで、再発しやすい目頭側の睫毛内反の再発率が低下します。

内眥形成術の方法はいくつかありますが、最も手術瘢痕が目立ちにくく、自然な形態になりやすいZ形成術かskin redraping法をお勧めします。一般的に美容外科で行われている術式と同じものになりますが、病気に対する手術であるため自然な形態を維持しながら治療することが重要であると考えています。

内眥形成術(目頭切開)

涙丘

費用

※片側あたりの費用です。
※手術費用の他に、診察料、短期滞在手術等基本料などがかかります。

Hotz変法+LER離断術

3割負担 約12,700円
1割負担 約4,200円

内眥形成術

3割負担 約51,000円
1割負担 約17,000円

症例PICK UP

術式:Hotz変法+LER離断

治療回数:1回

リスク:内出血、腫れ、痛み、肥厚性瘢痕・ケロイド、縫合不全、感染、左右差、炎症後色素沈着、再発(特に内側)、再手術の可能性、局所麻酔のアレルギーなど

費用:約30,000円(両側、3割負担の場合)

Page Top