睫毛内反(逆さまつげ)
睫毛内反(逆さまつげ)
睫毛内反(しょうもうないはん)とはいわゆる「逆さまつげ」のことです。本来、目の外側に向かって生える睫毛が内側に向かって生えることにより、睫毛が眼球に触れることで症状を引き起こす疾患です。睫毛内反は上まぶたにも下まぶたにも起きますが、ほとんどは下まぶたに発生するため、ここでは下まぶたの睫毛内反について解説しています。
睫毛内反には、
の3つの原因があると言われています。内眼角贅皮とは一般的に蒙古ひだと呼ばれ、目頭側に張り出した皮膚のことをいいます。睫毛内反の原因からもわかるように、睫毛内反を予防することは難しく、症状が出現したときは治療が必要になります。
0歳児の半数、1歳児の25%は睫毛内反と言われていますが、子供の場合は成長とともに軽快してくることが多く、12歳では約2%と報告されています。そのため、軽度の場合は手術を行わず、経過観察をします。
しかし、成人の方や、小児でも症状が強いときは手術が必要になります。睫毛内反の最大の問題点は手術をしても内側が再発しやすいことです。そのため、当院では再発しやすい内側に配慮し、内眼角贅皮が目立つ方は内眥形成術(ないしけいせいじゅつ)も同時に行っております。
下まつげのすぐそばの皮膚を切開し、皮膚の裏側から睫毛を外側にむけて矯正する手術です。下まつげの近くの皮膚を切ると聞くと抵抗がある方が多いのですが、この部分は最もきれいに手術瘢痕(きずあと)が治りやすい部位であり、ほとんどの方は手術をしたこともわからないくらい目立たなくなります。
Hotz変法のみでは軽快しない、あるいは再発するときはLERの切離や、下に記載する内眥形成術も行う必要があります。
内眼角贅皮が目立つ場合は、内眥形成術(目頭切開)を同時に行います。Hotz変法に内眥形成術を行うことで、最も再発しやすい目頭側の睫毛内反の再発率が低下します。内眥形成の方法はいくつかありますが、最も手術瘢痕が目立ちにくく、自然な形態になりやすいZ形成術をお勧めします。一般的に美容外科で行われている術式と同じものになりますが、病気に対する手術であるため極端に変化することなく、自然な形態を維持しながら治療することが重要であると考えています。
※片側あたりの費用になります。
※手術費用の他に、診察料などがかかります。
3割負担 | 8,000円 |
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1割負担 | 2,600円 |
3割負担 | 50,000円 |
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1割負担 | 17,000円 |