
女性化乳房
女性化乳房
女性化乳房とは、男性の乳腺組織が肥大し、乳房が女性のように発育した疾患のことです。
男性ホルモンに対する女性ホルモンの割合が高くなると発症します。
思春期や高齢者に発生するものは生理的な変化、利尿薬・降圧剤・AGA治療薬などの薬剤、女性ホルモンを分解・不活化する肝臓の機能が低下する疾患などにより生じます。
乳腺が肥大したことによる女性化乳房を真性女性化乳房といいます。
乳腺が肥大しているのではなく、脂肪が蓄積したことによって乳房が発育したものを偽性女性化乳房といいます。真性女性化乳房とは異なり、乳腺の肥大はありません。肥満に伴うものが多く、脂肪の蓄積とともに皮膚の余剰があることも特徴です。
男性の片側、あるいは両側の乳房が女性のように肥大化します。真性女性化乳号では、痛みを伴うことがあります。
内服薬の確認、採血、画像検査を行い、原因を調べます。これらの検査で異常が見つかったときは、その疾患の治療を行います。特に異常がない方は手術を検討します
当院は真性、偽性ともに日帰り手術による治療を行うことができます。真性女性化乳房は保険適用ですが、偽性女性化乳房は自由診療となります。
手術は、乳輪周囲の切開より肥大した乳腺組織を切除します。乳腺は薄い被膜に覆われており、脂肪組織と比べて硬いことが多いため、脂肪吸引単独では真性女性化乳房の治療は困難です。
真性女性化乳房の乳腺は、乳輪の下に楕円形に存在していることが多く、乳腺のみを切除した場合、切除した辺縁が不自然に盛り上がったり、凹んだりすることがあります。そのため、当院では切除した乳腺の辺縁の脂肪を必要に応じて吸引することで、自然な形態を作っております(この際に行う脂肪吸引は追加費用などかかりません)。
※当院は保険適用の真性女性化乳房の手術に特化しており、偽性女性化乳房に対する手術は行っていません。
軽く膨らんでいる程度の偽性女性化乳房は、脂肪吸引単独で治療することができます。乳輪周囲と腋窩(わき)に5mmほどの切開を行い、原因となっている脂肪を吸引します。皮膚はわずかに切開するのみであり、キズ痕が気になることはまずありません。
乳房が下垂するほどの重度の方では脂肪のみではなく、皮膚のたるみも伴います。そのため、脂肪の除去のみではなく、余分な皮膚を切除する必要があります。
血腫、皮下出血、肥厚性瘢痕・ケロイド、左右差、感覚低下、局所麻酔のアレルギー
5cm未満 | 約9,600円 |
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5cm以上 | 約20,000円 |
※手術費用の他に、診察料、病理検査料などで5,000円程度かかります。
5cm未満 | 約3,200円 |
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5cm以上 | 約6,700円 |
※手術費用の他に、診察料、病理検査料などで2,000円程度かかります。