円形脱毛症|クリニックひいらぎ皮膚科形成外科|目黒区・池尻大橋駅

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円形脱毛症

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円形脱毛症(えんけいだつもうしょう)とは?

円形脱毛症(えんけいだつもうしょう)とは?

長い間、精神的ストレスによって起こると言われてきましたが、現在では毛包組織を免疫細胞が攻撃することによって生じる病気(自己免疫疾患)であり、ストレスは発症のきっかけに過ぎないと考えられています。

本来、免疫細胞は細菌やウイルスなどの外からの侵入物に対して身体を守るために体内にいますが、免疫細胞が自分の毛包を攻撃することにより髪の毛が抜けてしまいます。なぜ免疫細胞が自分の毛包を攻撃するようになるかはよくわかっていません。

円形脱毛症の症状

円形脱毛症は、単発型、多発型、蛇行型、全頭型、汎発型の5種類に分けられます。単発型、多発型、蛇行型は自覚症状がなく、多くの方は気付いたら発症しています。全頭型や汎発型は重症度が高く、いったん軽快してきたとしても、再度症状が悪化することがあります

  1. 単発型
    1カ所が円形、あるいは楕円形に脱毛します。最も患者数が多いタイプです。
  2. 多発型
    2か所以上が円形、あるいは楕円形に脱毛します。
  3. 蛇行型
    前頭部、側頭部、後頭部などの髪の生え際が帯状に脱毛します。
  4. 全頭型
    頭の髪の毛が全て抜け落ちます。
  5. 汎発型
    髪の毛だけではなく、眉毛や体毛も抜け落ちます。早い方では発症から1か月以内に全ての毛が抜け落ちます。

診察時は抜毛テスト(hair pull test)という、脱毛斑の周囲の髪を軽く引っ張り、病変の広がりや進行の程度を評価することがあります。脱毛症の方は髪を引っ張られることに抵抗感があることはよくわかりますが、この検査を行うことで病状が悪化することはありません。現在の病状を把握するのに必要なのでご協力をお願いします。

膠原病、甲状腺疾患、梅毒、亜鉛欠乏などでも脱毛を生じることがありますので、必要によって採血などの検査を行います。

円形脱毛症の治療

免疫細胞の働きを抑えるためにステロイド外用薬を使います。さらに発毛促進作用、血管拡張作用があるフロジンという外用薬も併用します。他にもセファランチンなどの内服薬や液体窒素、光線療法、ステロイド局所注射、局所免疫療法(SADBE)などを組み合わせて治療します。

円形脱毛症は髪の毛が抜けてしまうのはあっという間ですが、回復するには時間がかかります。少しでも早く治したいと思うのは当然だと思いますが、残念ながら即効性のある治療は確立していません。1年以内に80%の方が治癒しますので、根気よく治療をすることが重要です。

治療をしても脱毛が進行する方や、頭皮の50%以上が抜け落ちる方はステロイドの点滴やJAK阻害薬(オルミエント、リットフーロ)が適応になることがありますので、大学病院などに紹介します。

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