おむつ皮膚炎
おむつ皮膚炎
おむつがあたる部位(肛門周囲や陰部)に尿や便による刺激で生じた皮膚炎です。下痢が続いたときや、入浴できなかった後は生じやすくなります。
1歳未満では70%がおむつ皮膚炎を経験しますが、おむつがとれた後はかなり少なくなります。
おむつがあたる部位に赤みやびらんを生じます。おむつの中は蒸れやすく、ときにカンジダという真菌が検出されることがあります。
軽いの赤みが続く程度であれば痛みを感じることはありませんが、びらんになると痛みや出血を伴うことがあります。
おむつがあたる部位の皮膚を清潔に保ち、おむつ交換を頻繁に行うことが最も重要です。おむつ交換時は絶対に擦らないで下さい。優しくふきとってあげるか、刺激の少ない石鹸とぬるめのお湯で優しく洗って下さい。
炎症が強いときはロコイド軟膏などのステロイド外用薬を使い、亜鉛華単軟膏を厚めに塗ることで尿や下痢便から保護します。
カンジダを認めたときは抗真菌外用薬を使います。