Vbeamによる治療を開始します
- 2024年7月24日
- レーザー治療
クリニックひいらぎ皮膚科形成外科の藤木政英です。
Vbeamによる治療を開始します。
Vbeamとは595nmという波長をもつレーザーで、血液中のヘモグロビンに選択的に吸収されることで、血管を内壁から熱破壊し、血管を閉塞させることができます。そのため、血管腫や毛細血管拡張症などの血管性病変を治療するのに用いられます。レーザーを照射すると同時に皮膚を冷却する装置があるため、熱傷などの合併症の頻度を下げることができます。輪ゴムで弾かれる程度の痛みのため、小範囲の病変では麻酔は必要ありません。
対象疾患
・保険適用:単純性血管腫、いちご状血管腫、毛細血管拡張症
・保険適用外:酒さ、肥厚性瘢痕、ケロイド、血管拡張性肉芽腫、尋常性疣贅、肥厚性瘢痕、ケロイド、炎症後紅斑など
治療後の経過とケア
・シャワー浴や入浴は当日からできます。
・基本的に処置は必要ありませんが、部位や病変によってはワセリンの塗布をお願いすることがあります。
・血管を破壊するため、レーザーを照射した部位に紫斑(内出血)が見られることがあります。これは病変の血管が破壊されたために生じるものであり、2週間ほどで軽快します。
・日焼けをすると治療効果が落ちるだけではなく、合併症の頻度も高くなりますので、治療前後は日焼け止めの塗布や遮光をお願いします。
監修 藤木政英(医学博士)
クリニックひいらぎ皮膚科形成外科 院長
皮膚科学と形成外科学の両面から最善の治療を提供しています。
これまで大学病院、虎の門病院、国立がん研究センターなど、第一線の病院で勤務してきた経験から、医学的根拠に基づく誠実な医療を行うことを心がけています。特に形成外科・皮膚外科の日帰り手術、レーザー治療に力を入れており、短時間で終える治療は初診時に行うことができる体制を整えています(詳しくはホームページをご覧下さい)。
皮膚や形態、機能の病気で悩む方に、「より良い人生を送るための医療」を提供するためにクリニックひいらぎを開院しました。