クリニックひいらぎ皮膚科形成外科の藤木政英です。

一般的に、クリニックを開業する場所を決めるには診療圏の人口、将来推計人口、人口構成比率、受療率、エリア特性(昼に人が多いか、夜に人が多いか)、競合などを参考にして経営が成り立つかどうかを判断します。医療は社会資源であるため一般的な会社経営とは異なるのですが、末永く患者さんのお役に立つためにはクリニックを適切に運営する必要があるため、開業場所はとても重要です。

池尻大橋駅周辺は、渋谷や中目黒からも徒歩圏内であり、比較的閑静な地域で、お洒落なお店も多く、桜の名所もあり、昔から大好きな街でした。そして、私の家からも近く、図書館や公園などに行く機会が多かったため親近感もありました。しかし、池尻大橋駅周辺は物件の流動性が低いことで有名であり(いったんお店を開くと撤退したくないほど魅力的な街とも言えるのですが・・)、私が開業場所を探し始めたときはクリニックに適した物件は1つもありませんでした。

そこで、東京や埼玉、神奈川の開業できそうな物件を全てピックアップし、池尻大橋以外にいくつか開業に適した物件を見つけることができました(最初に述べた条件を全て満たしているところもありました)。そのため、当初は縁もゆかりもない場所での開業も視野に入れていました。

しかし、ある日、私の開業を支援してくれる方から、「池尻大橋に物件がでました！」と連絡がありました。私は、有頂天になり、急いで物件を見に行きました。提示された物件は、駅から近く、新築で1階、患者さんも通いやすい。「ここなら多くの方のお役に立つことができる」と感じました。希望していた広さよりやや手狭であり、他の場所での開業も検討していたので少し悩みましたが、最後は池尻大橋の街が好きだという理由で、「この場所に開業し、1人でも多くの方のお役に立てるクリニックを作ることに残りの人生を費やそう」と決めました。

大好きなこの街で開業できることに感謝し、日々真剣に誠実に診療していきたいと思います。

これからクリニックひいらぎをよろしくお願い申し上げます。