ニキビ跡(クレーター)の治療が今後保険適用になる可能性はあるのか考えてみました|クリニックひいらぎ皮膚科形成外科|目黒区・池尻大橋駅

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医療コラム

ニキビ跡(クレーター)の治療が今後保険適用になる可能性はあるのか考えてみました|クリニックひいらぎ皮膚科形成外科|目黒区・池尻大橋駅

ニキビ跡(クレーター)の治療が今後保険適用になる可能性はあるのか考えてみました

ニキビ:病気 → 保険適用

瘢痕拘縮:病気 or 外傷の後遺症 → 保険適用

ニキビ跡:病気の後遺症 → 保険適用外

 

ニキビ跡が病気の後遺症であることは議論の余地がありませんが、上記のようにニキビ跡の治療は保険適用ではありません。このことに疑問や憤りを感じる方もいると思いますが、今後ニキビ跡の治療が保険適用になる可能性はあるのでしょうか?

ニキビ跡は、繰り返すニキビの炎症によって正常皮膚が瘢痕組織に置き換わること、組織が収縮することによって皮膚が陥凹することによって生じます。そのため、ニキビ跡は病態的には瘢痕拘縮(熱傷やケガなどによって皮膚がひきつれること)に似ています。

「瘢痕拘縮形成手術」という保険適用の手術があります。これはZ形成術や植皮術などを用いて拘縮した皮膚を解除する方法です。しかし、単に皮膚が拘縮しているだけでは保険適用にならず、「運動制限を伴う(関節が動かない、首が伸びないなど)ものに限る」という基準があります。そして、首から上の瘢痕拘縮形成手術は全身麻酔でないと査定(診療報酬を減額、返戻されること)の対象になるという謎のルールがある地域もありました。つまり、瘢痕拘縮が起きているとしても、機能障害がない限りは保険適用にはならないというのが国の方針です。また、炭酸ガスレーザーを用いた治療は原則として保険適用外であり、サブシジョンやヒアルロン酸を保険適用で治療に用いることができる疾患は1つもありません。

当院は、主に保険適用の治療を行う医療機関ですが、すでに保険適用となっている手術でさえ特に理由もなく査定されることがあります(例を挙げるとキリがないほどです)。つまり、医療費を削減する国の方針が変わるとは思えず、言葉を選ばずに言うと「病気の(後遺症の)患者さんを救う」より「医療費を削減する」方が、国の優先順位は高いだろうと感じています(あくまで個人の感想です)。そのため、「機能的には」日常生活に支障を及ぼすことがないニキビ跡の治療が今後保険適用になる可能性は限りなく低いと考えます。

自由診療であるニキビ跡の治療費が下がるには、治療に要する原価や人手が少なく、施術時間が短く、施術の難易度も低く、治療効果も高いような治療法が開発される必要があります。費用によって病気の治療を諦める方が1人でも減るように、当院は人手を最小限にすることで自由診療の費用を極力下げていますが、革新的な治療法が生まれることが期待されます。

藤木政英

監修 藤木政英(医学博士)
クリニックひいらぎ皮膚科形成外科 院長

皮膚科学と形成外科学の両面から最善の治療を提供しています。
これまで大学病院、虎の門病院、国立がん研究センターなど、第一線の病院で勤務してきた経験から、医学的根拠に基づく誠実な医療を行うことを心がけています。特に形成外科・皮膚外科の日帰り手術、レーザー治療に力を入れており、短時間で終える治療は初診時に行うことができる体制を整えています(詳しくはホームページをご覧下さい)。

皮膚や形態、機能の病気で悩む方に、「より良い人生を送るための医療」を提供するためにクリニックひいらぎを開院しました。

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