女性化乳房は乳腺を切除するだけの手術ではありません
- 2023年9月11日
- 形成外科
クリニックひいらぎ皮膚科形成外科の藤木政英です。
当院を開院して1ヵ月になりますが、最も遠方からも来院してくださる疾患が女性化乳房です。
私も開業するまで気付かなかったのですが、女性化乳房の診断や治療をする病院がないようで関東6県からいらしていただいており、質の高い日帰り手術を提供することを目標に運営している当院が皆様のお役に立てていることを嬉しく思います。
女性化乳房は単純に乳腺が肥大したものではなく、多くの方は乳腺周囲の脂肪組織も増加しています。そのため、乳腺を切除した後に全体のバランスを確認しながら脂肪組織の切除や吸引が必要になります。結果的に乳腺組織と同程度の脂肪組織を切除することもしばしばあります。
そのため、当院では手術中に座位や立位になってもらい、医療者と患者さんで形態を確認しながら、脂肪を切除する範囲や量を調整しています。仕上がりには徹底的にこだわっており、手術中に何度も形態を確認することは重要な手順なので、ご理解いただければ幸いです。
監修 藤木政英(医学博士)
クリニックひいらぎ皮膚科形成外科 院長
皮膚科学と形成外科学の両面から最善の治療を提供しています。
これまで大学病院、虎の門病院、国立がん研究センターなど、第一線の病院で勤務してきた経験から、医学的根拠に基づく誠実な医療を行うことを心がけています。特に形成外科・皮膚外科の日帰り手術、レーザー治療に力を入れており、短時間で終える治療は初診時に行うことができる体制を整えています(詳しくはホームページをご覧下さい)。
皮膚や形態、機能の病気で悩む方に、「より良い人生を送るための医療」を提供するためにクリニックひいらぎを開院しました。